第43話 ラノベのジャンルを略さずに言ってみる

 書く作業をしていて、ふと手が止まりました。

 とある小説を説明するのに「現代ファンタジー」と書いたのですが、もしかすると、ライトノベルやWeb小説に普段触れてない人には、意味が通じないのではないか、と。


 「現代ファンタジー」を、熟語を開くように説明すると、「現代を舞台にしたファンタジー小説」でしょうか。


 でも、ファンタジーって、幻想小説ですよね。

 幻想小説小説……


 それよりも、「現代」。

 「現代を舞台にした」以外にも、「現代人が活躍する」ファンタジー、「現代風な幻想世界での」ファンタジーなど、無理くりにひねり出すことはできそうです。


 で、無理くりにひねり出したのが、「舞台は現代で、そこで不思議なことが起ったり、不思議な存在が活躍する幻想小説」です。


 が。


 いちいち、こんな長ったらしく書いたら、文字数稼ぎと思われそうです。


 なるべく難しいややこしいひねくった言葉を使わないようにとの条件がある作業なので、最初に挙げた「現代を舞台にしたファンタジー」でいくことにしました。


 「異世界ファンタジー」に至っては、「異世界」の説明からしなければなりません。

 

 「異世界って、異なる世界? 現代と異なるってこと? 日本と異なるってこと?地球と異なってるってこと? 宇宙とか? 神話の世界とか? 本の中? 未来? 過去? 海の底? 火山の中? 氷河に閉ざされてる世界? 異次元? etc」

「全部」

「全部? 全部一度に一つの作品の中に登場するの? 」

「それは、さすがに無いかな」

「無い? 」

「あ、でも、‘英霊’と言われる存在が勢揃いすると、いろいろ横断した異世界になるのかも」

「それ、あり? 」

「……」


 と、ひとしきり脳内会話が繰り広げられた結果、オーソドックスに「現代ではない世界が舞台のファンタジー」に落ち着きました。


 自分がその世界に浸かってると、通じると思ってしまうんですよね、その世界独自の言葉が、何処でも。

 伝える、伝わるが主眼の時は、特にその点に留意しなければ、です。




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