第13話 「ビーズ 自然をつなぐ、世界をつなぐ」展

 国立民族学博物館・国立科学博物館共同企画展「ビーズ 自然をつなぐ、世界をつなぐ」へ行ってきました。

 国立科学博物館(東京・上野)日本館1階企画展示室、中央ホールで、6月16日まで開催されています。

 

 展示会場はさほど広くないのですが、展示内容は圧巻でした。

 尚、展示内容については、本展のWebサイトで詳細をご覧いただけますので、ここでは割愛します。


 会場内は撮影OKでしたので(一部不可の箇所もあります)、ここぞとばかりに撮りまくりました。

 民族衣装について調べていた時に目にしたものと同じ衣装が展示されていて、実物はなるほどこうなっていたのかと感激しつつ、うろうろと、スマホを持った怪しげな動きの人と化していました。


 これは御見事!とうならされたのは、台湾のタイヤル族のシャコ貝の貝ビーズの長衣です。

 貝殻は鉄や石に較べると欠けやすく脆い素材であるにも関わらず、優れた手わざで細い貝ビーズをつなげて作られたロングワンピースのような長衣は、派手ではないのにゴージャス感に溢れていました。


 会場では世界のビーズ文化のビデオ映像が流されていました。

 宗教儀礼、とくにシャーマニズムに自然素材のビーズが使われているのは大変興味深かったです。

 数珠やロザリオの珠なども、ビーズですよね。


 図録の『ビーズ つなぐ かざる みせる』を購入しました。

 こちらは2017年に開催された国立民族学博物館開館40周年記念特別展「ビーズ——つなぐ かざる みせる——」の図録として出版されたものです。

 カラー写真満載で、解説はコンパクトながら充実しており、この一冊でビーズ文化について一通りわかるようになっています。


 ただし、現在開催中の今回の企画展で展示されているビーズの写真が全て載ってはいません。

 かなり特殊で注目に値すると思ったあるかぶりものが展示されているのですが、それは掲載されていませんでした。

 このあるかぶりものとは、民族文化としては貴重な資料ですが、現代社会においては許されざる行為の際にかぶるものです。


 さて、かつてエスニックファッションに凝っていた時期がありまして、その時に変わり種素材のアクセサリーを集めていました。

 ピラルクのウロコや、蝶の羽根、白蝶貝に黒蝶貝、珊瑚、南洋の木の実などのアクセサリーです。

 眺めていると、南の島や密林の幻影風景が思い浮かんできます。

 こうしたものは、心の栄養、イマジネーションの素ですね。


 厳しい自然の北の大地の物語も好きですが、南方幻想も好きなので、モスラの原作みたいな話も書いてみたいですね、発光妖精~。


 変わり種素材アクセサリー自分コレクションの中から、一部セレクトしたものをツイッターにあげておきます。

 よろしかったらご覧ください。


 会場には、国立民族学博物館のリーフレット類もありました。

 この夏の企画展「サウジアラビア、オアシスに生きる女性たちの50年――『みられる私』より『みる私』――」では、砂漠社会ならではの装飾品を見ることができるようです。

 また、特別展「驚異と怪異——想像界の生きものたち」、これはかなり気になります。

 世界は‘怪異あやかし’に満ちているのですね!

 



※国立民族学博物館・国立科学博物館 共同企画展

「ビーズ -自然をつなぐ、世界をつなぐ-」

 展覧会サイト

 https://www.kahaku.go.jp/event/2019/04beads/


開催期間 2019年4月9日(火)~6月16日(日)

開催場所 国立科学博物館(東京・上野)日本館1階 企画展示室、中央ホール

最終日まで休館日はありませんので、ご興味をお持ちの方は、ぜひご来館を!

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