先ず最初に言わせてください。ストーリーの構成、物語の内容や設定、全てが魅力的で読んで飽きないのが素晴らしいの一言に尽きます。
そして要塞をスキルとして活用するという意外設定から広がる物語の輪。登場してくるキャラクターの個性と相まって一国の主として戦争を起こせそうなほどに強大ですが、ちゃんとスローライフという題名を逸脱しない範疇で物語を治められている点も素晴らしい。
こういうスローライフで難しいのは着地点……即ち結末だと個人的に思います。戦闘ものであれば誰々を倒して終わりとなりますが、こういうスローライフでの終着点は何処なのか? そういう個人的な気掛かりもあって益々本作から目が離せません。
要塞でのスローライフ、戦いも争いも忘れてのんびりとした一時を見たいという人は是非に今作を読んでみては如何でしょうか?