第2話 暗殺者とヒーローマニア



彼は昨日にメキシコで用事を終わらせた後アメリカにある都市から離れた森に作った自宅にいた。自宅ではいつも愛用の折り畳み式弓の整備、護身用の拳銃の整備などをしてから仕事来る時まで余暇を過ごしておりその日は氷の入ったバケツ冷やしておいたビールを飲んでいた。


 「たまにはこうやって椅子に座ってビールを飲むのも良いな」


彼ことジャックはそう言ってビール瓶を傾けていた時近くのテーブルに置いてある空き瓶日が差すがごとく矢が刺さった。しかも矢文

 まったく、人並みに余暇を過ごさせてもらえないとは悲しいなぁ。

ジャックはそう思いながら立ち上がり矢文を取りそれを開く。

するとジャックは何かを悟ってガンラックのモシン・ナガン弓と装備一式が入った袋を掴み取り入り口に駆ける。

一方ジャックの家から200m程西の地点で木々を背景に米軍でも採用されているTOW対戦車ミサイルの発射用ランチャーが設置されミサイルが装填される。そしてその周囲にM203グレネードランチャーを装着したM16A4ライフルを構えた男が3名、通常のM16A4を構えた男が6名展開している。


 「発射準備完了!」

 「部隊の展開完了!」


そう言って指揮官と思われる男がそれを聞いて上げていた右手を下げる。

それと同時にミサイルとグレネードが発射されてジャックの家の中に着弾する。その結果ジャックの家は内部から爆発しジャックは間一髪で爆風に吹っ飛ばされて家から出て地面に体が打ち付けられる。


 「クソ共が!苦労して建てたのに!」


そう叫んで愛車の方に走りながら腰のホルスターからM1911自動拳銃を引き抜き助手席の窓を割って車内に飛び込んだ。

そして急いでエンジンを始動させて車を急発進した。


 「次弾装填急げ!」

 「させん!」


ジャックはそう言いUターンしてから左手をTOW発射器の方向に突き出す。すると左手から電撃が放たれTOW発射器に命中しミサイルが爆発する。

爆発を確認すると直ぐに再発進させた



 ・・・・・・



 「ハァ、ハァ、ハァ、ここまで来れば安全だな」


ジャックは街まで車で逃げてきて車内でそう呟いた。安心し車載のカセットプレイヤーをかけ始めてから車内にある装備を確認を開始した。


 「Min14にモシン・ナガン、ジャックウェポン一式か」


車内の装備を確認し終わりため息を吐いて、警戒しながら道を進み続ける。そんな時後方からバイク数台とSUVが数台他の車両を押し退けて迫ってきた。

 あぁ最悪だ!

そう言ってジャックはアクセルをさらに踏み込んでスピードを上げた。しかし敵もスピードを上げて猛追する。

 まったくとことんツイてないな!なんであんな奴等に追われなきゃならないんだ!

ジャックは果たしてそれを心の中に留め続けるのかは別として心の中でそう思った。


 「あぁクソ、なんであの組織はTOWだのなんだのを持ってるだ!」


ジャックは悪態をつくが特に状況は変わらなく敵をロケットを放ってきた。彼の車の下部に命中し爆発して車をハンドルがごとく回転させる。


 「ふざけやがって!」


そう言い真っ白けっけになったフロントガラスを叩き割り装備一式と共に逆さまの車から脱出して直ぐにモシン・ナガンを構えてバイクメンのドライバーの一人を狙い命中してバイクから転げ落ちる。

そこから自分に向かって撃たれる中走って一番近くにいた車の助手席に飛び込む


 「何だよ、あんた!?」

 「べらべら喋る前に車を出せ!」 

 「なんで!?」

 「いいから出せ!」


ジャックは運転席の男に対してそう叫び車を出させる。そして撃たれ続ける中車の後部座席に移り、椅子を土台にして手動装填手動排莢のモシン・ナガンでバイクメン達を次々と狙撃していった。一方男の車はバカバカ銃弾を浴びて男がひどく叫んでいる。


 「俺の車が!これ結構高かったんだぞぉ!」

 「車なんて愛着以外いくらでも買えるんだよ!だが命は買えんぞ!」


ジャックと男は怒声混じりの声でそんな会話をしつつ自然と出来上がった自分の役割をこなしていた。追っ手のバイクメンとSUVズは銃弾まじりのカーチェイスで全滅した。


 「あんた何者だよ!それになんでこんな......」

 「私はジャックだ」

 「もしかしてあんた悪の組織と戦うヒーロー!?」


男はそう見当違いの方向に向いたことを言い出した。それを聞いたジャックは一瞬戸惑って返事を考え出した。


 「どんなスーパーパワーが使えるんだ?」

 「雷撃が使えるのと雷になれる」

 「ワォ!すげぇや!あぁそうだ、俺は、バリー・ポーカーだ」


そんな会話をジャックとバリーはしていた。そしてある通りに面したマンションの前に到着した。


 「ここは?」

 「おれの部屋があるマンション、来てくれ案内するよ」


そう言ってバリーは車から出てマンションの自分の部屋に案内した。ジャックはそれについていき部屋に向かった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る