啓示とボス部屋
2週間後におニューの武器ができるとはいえそれまでダンジョンに潜らない訳では無い。
寧ろ更にモンスターの素材を集めて防具やサブウェポンも新調したいところだ。
というわけで早速翌日にはまたダンジョンに潜った。
多くのモンスターを狩り、レベルも多少は上がった。まだステータスポイントは降っていないがどれかの項目が4か5に達したら振ってみようと思っている。
そしてそれから3日ほど過ぎた日のこと
ダンジョン探索に向かうために準備を整えさあ家を出ようとしたその時
《ワールドアナウンス》
《半数以上の知神の可決を持って『
《一定以上の神職保有者及び各神々の依り代に『
「はい?」
《『
「はあ?」
その後またもや世界中が大混乱になっていた。
だがそこはさすが日本というか一部の特に若年層にはもう慣れたかのようにそこまで騒ぎもせずに『啓示板』とやらの解析を進める奴らが現れたので事態は割と早くに収束した。
ともかく『啓示』のことは一旦置いておいて今はダンジョンに集中しなければならない。
「ステータス。」
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【名前】鈴木亮一郎
【所属国家】日本
【所属宗教】神道
【職業】社畜
【レベル】2→5
【神格】3/3
【ステータスポイント】17→20
◆【霊力】
┣虚2
┣霊力強化1→2
┗霊力操作3
▲【肉体】
┣腕力強化3
┣脚力強化3
┗肉体強化2
▼【技術】
《武器》
┣剣2→3
┣棒1→3
┗本1
《防具》
┣布服1
┗軽鎧1→2
《生産》
┣裁縫0
┣調薬1
┣調理2
┗錬金1
●【知力】
┣思考強化EX(EXCESS)━瞬刻思考
┣記憶強化0
┗知能強化0
【称号】
【
『
【
【
『強制開示』『無限思考』『神速読』『啓示』
────────────────────
大体の項目は3までは順調に上がっていたがそれ以上となると中々上がらない。
ポイントを振って伸ばすか迷うところだが3→4は9ポイントで4→5は16ポイント必要だ。どう考えてもこの伸びで4→5になるのは相当時間がかかる。だからそれまで取っておくことにする。
「ガアアアアアアッ!!」
「シャアアアアアッ!!」
「ジャアアアアアッ!!」
「よっ、ほっ、ほいっと!」
前三方向から同時に襲いかかってきたジャグラス達を手早く躱しそれぞれの首を《虚空纏》をしたサバイバルナイフで斬り裂いて行く。あの戦いでジャグラスに対する【社畜】の『
「おっ!宝箱!」
ダンジョンの通路の行き止まりや小部屋などには稀に宝箱が生成される。中身はダンジョンのランクにもよるが大半はそのダンジョンに出るモンスターのドロップアイテムばかりだが稀に最下級ポーションやモンスターのレアドロップアイテムなんかが入っている。最上位の大当たりからはダンジョン産の武器が排出され、その武器はどんな物でも数百万は下らない価値が付くという。
だがお宝には罠も付き物ということでそういった宝箱の多くには罠が仕掛けられており、先日も宝箱の罠を確認せずに開けたアホが大怪我を負ったとのことだ。
だが
「『強制開示』」
《強制開示実行》
《対象:最下級宝箱、罠:無し》
「ほんじゃ
俺には『強制開示』という【
ただ霊力の消耗がでかいので通路にいちいち掛けたりはしないのでいつか斥候の仲間かその手の職業を得る必要がある。
「さてさて中身はなーにっかな?」
────────────────────
【賊竜の牙】
ジャグラスの群れを率いる下級竜【賊竜 ドスジャグラス】の牙。武器の強化素材とすれば飛躍的な性能向上が見込める。
────────────────────
「大当たりなのでは?」
今まで聞いたこのダンジョン最大の当たりはジャグラスの牙か下級ポーションだ。明らかにこれはそれ以上の価値がある。
周囲に誰もいないのを確認して俺は《亜空庫》に【賊竜の牙】をしまった。盗まれるのが怖いからね。
「間に合うならこれを武器の追加材料にしてもらうか。」
ホクホク気分でダンジョンを後にした俺は早速『鍛冶屋』に【賊竜の牙】を渡し更なる強化を依頼することにした。
そしてその翌日
「んっ?あれはもしかして…」
その日もダンジョンを探索していた俺は一際モンスターの数が多いルートの先で遂にソイツを見つけた。
学校の体育館二つ分程の広さを持つ広場の中で我が物顔でジャグラス達を引き連れて闊歩する巨大なジャグラス。
「メトロ01共通ダンジョンボス【賊竜 ドスジャグラス】」
そうここは『ボス部屋』だ。
─────────────────
【TIPS】
一度ボスが倒されたダンジョンはクリア扱いとなり中からモンスターが出てくることはなく、特定の手順を踏むことで何度も入場出来るようになる。
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