1章:驚愕の一年目
探大入学と初ダンジョン
あの大事件が起きてから一月が過ぎ今度はガチの神様が出てきてこれまた大騒ぎになった。その間俺はステータスへのワクワクが止まらず各種項目を上げられるだけ上げまくった。
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【名前】鈴木亮一郎
【所属国家】日本
【所属宗教】神道
【職業】社畜
【レベル】1
【神格】3/3
【ステータスポイント】16
◆【霊力】
┣虚0→2
┣霊力強化0→1
┗霊力操作0→3
▲【肉体】
┣腕力強化0→2
┣脚力強化0→2
┗肉体強化0→1
▼【技術】
《武器》
┣剣2
┣棒1
┗本1
《防具》
┣布服0
┗軽鎧0
《生産》
┣裁縫0
┣調薬0→1
┣調理0→2
┗錬金0→1
●【知力】
┣思考強化EX(EXCESS)━瞬刻思考
┣記憶強化0
┗知能強化0
【称号】
【
『
【
【
『強制開示』『無限思考』『神速読』
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最初はアレかと思ったがこの職業:社畜は想像以上に恩恵の大きな職業だった。社畜固有の
因みに錬金は掲示板に載っていたねるねるねるねで上げた。不味飯に挑戦する勇気は無かった。
【
『無限思考』は瞬時にあらゆる可能性を模索できる能力…簡単に言えば思考のどん詰まりがおきないで自分が忘れている知識すら動員して思考出来る。
『神速読』はどんな厚さの本でも一瞬で読めてかつその内容を完全記憶できる。
『神速読』は掲示板にも適応されたので今やネットで見た記事は全て記憶している。異世界物の主人公達がこの能力無しにあらゆることを知っているのがやべぇと思った。
そして俺は政府が『探大』の設立を発表したその日に脱サラしてきた。
安定した収入?安全な職場?
ばっきゃろう!こんな世界になったんだから全力で楽しまなきゃ損だろうが!!
〜数週間後〜
無事試験に合格した俺は探大の一期生として冒険者となった。
学生と言ってもまだ世界にダンジョンが生まれたばかりでわからない事だらけで武器の扱い方や緊急時の対応方法を教わったりとやってる事は軍学校のようなものだ。
そして今日は記念すべき第一回ダンジョン探索である。
「本日は東京メトロの千代田線ダンジョンC01代々木上原の攻略だ。代々木上原は東京メトロ9ダンジョンの中でも01とつくようにそこまで難易度は高くない。だが油断はするな。別に死者が出てないわけでは無いのだからな。敵は基本的にスライムが出てくるが稀に黄色い小型恐竜…世間ではジャグラスと呼ばれるモンスターも出る。こいつらは基本的に単体でいるが稀に集団が出てくる。集団相手でソロはかなり厳しいので集団が出たら周囲の者達と協力して挑むように。」
今日は自分の実力を確かめることも重要なので行けるところまでソロでやることになっている。
「さあ、やるか。」
◆◇【地下鉄道迷宮 東京メトロ】C01◇◆
やってきましたダンジョン!
俺の武器は【鉄の棍棒】【サバイバルナイフ】【防弾チョッキ】【登山用ブーツ】【探索用特注バッグ】というファンタジーのカケラも感じない武装だが正直これが一番戦いやすかった。
地下鉄ダンジョンの中は駅の通路を馬鹿みたいに引き伸ばして作られた迷路になっており世間一般的に思い描く迷宮を地下鉄の駅の通路で作れば多分それが正解となる。
“プルン”
「早速出たなスライム!」
スライムは基本的にタックルを繰り返すだけの雑魚モンスターで別に酸を吐いたり物理攻撃が無効だったりはしない。
だが、その弾性力と素早さは中々の物で何が言いたいかって言うと…!
“プルプルプルッ”
通路の中を縦横無尽に跳ね回ってタックルを仕掛けてくるのが悪質すぎる!
だが!
「目で追えない速度じゃねぇんだよ!」
“ブチュッ!”
俺の振りかぶった鉄の棍棒が綺麗にヒットしてスライムを吹き飛ばす。
「死に晒せやぁっ!」
“ブスッ”
腰から引き抜いたサバイバルナイフをぶっ刺してトドメを刺す。
スライムには核とかは無いけどナイフで思いっきりブッ刺すと“プシュッ”と気の抜けた音と共に絶命する。打撃攻撃より斬撃攻撃の方がよく効く謎は未だ解明されていない…
《経験値を獲得しました。》
モンスターを倒すとその死体は光の粒子になって消えてしまう。そしてこのメッセージと共に経験値を獲得する。
「おっ!初討伐で初ドロップとはラッキー!」
モンスターを倒すと稀にドロップアイテムを落とす。これはどれもとても有用な素材であり、スライムの場合は瓶詰めにされたスライムゼリーを落とす。瓶詰めの理由は解明さ(ry
手に入れたアイテムをバッグにしまう前に周囲を警戒し、敵影が無いのを確信してからバッグにアイテムをしまう。
「さて、どんどん行くぞ。」
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【TIPS】
スライムゼリー
一緒に飲んだ薬剤の人間にとって有用な効能のみ増幅する。
武器の作成や錬成に使うと性能や品質が微向上する万能便利アイテム。
これと一緒に飲むと粉薬が苦くなくなるので子供から大人まで大人気。
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