第3話 最初で最後の試合

先輩と出会って3ヶ月が過ぎた。


いよいよ最後の大会を迎えた。

相手は強豪校の聖蘭高校。


チームに活気がない時に先輩はこう言ってくれた。

「常に笑顔で行け。何があっても下を向くな。」


先輩からの言葉を胸にコートに出る。

前半は中々良いプレーが出ず、

苦しむ展開となった。


でも後半怒涛の追い上げを見せたが、

あと一歩足りず負けてしまった。


泣きたい気持ちを抑えて、控え室にいた。

控え室を出ると、そこには先輩がいた。


先輩は一言こう言った。


「お疲れ様。試合は負けたけど、お前らしいプレー出来てたんじゃないか。」


少し褒め気味で言ってくれた言葉を私は


「ありがとうございます。次も頑張ります。」


言いたいことは沢山あったが気持ちを抑えた。


女子の試合が終わり、私は先輩の応援に行った。

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