第4話 最初で最後の試合 part2

「もうすぐ先輩の試合が始まる。」

そう心で呟くと、試合に向かう先輩がいた。


私は先輩にこう言った。

「先輩!次の試合頑張ってください!!上で応援してます!!」


こう嘆いた私に先輩は

「ありがとう。勝ってくる。」


たった二言で私は心が満たされた。


相手はなかなか手強い星城高校。


私達は声が枯れるまで先輩達を応援し続けた。

「頑張れ!!ディフェンス1本!!」


接戦になり、中々流れがどちらにもいかず

同点で迎え、残り時間あと4秒。


緊迫の瞬間に先輩の元にボールが来た。

先輩はミドルシュートを放った。




「スパンッ、、、、、、。」

「ブー。」



ブザーと共にシュートが入り見事勝利をおさめた。


「やったぞー!!!」


選手達は安堵の表情と勝ったという喜びを分かちあっていた。


私が見ていた観客の下に先輩はいた。

そこで先輩は私に向かって小さくガッツポーズをしてくれた。


そんな私は幸せで満ち溢れた。

こんなに幸せなことはないと。



私は一日ずっと余韻に浸っていた。

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