2 哲学的

哲学に助けを求めることがある。


古代からの人々が人生に思い悩み、考え抜いた末に書いた記述を見ると、非常に心が安らぐ。


ああ、独りじゃないのだ、と。


周りの人々が理解してくれなくても、それでも何千年の時を越えてつながっている人はいるのだと。


今、これを書いている私の心はぐちゃぐちゃである。


私は無能で、澱んでいて、地に堕ちている。

社会からすれば異端であり、異端を社会は必要としない。

そのため、どこにいってもアウトサイダーである。


私はそこにいるけれど、時に「みんな」と一緒に笑っているけれど、私だけがそこにいない。


そう、「私はそこにいるけれど、私だけがそこにいない」のだ。


なんで生きているのだろう。


そう思うからこそ、哲学に助けを求めるのだ。


歴史上の彼らは、私がそこにいようといまいと、全て織り込み済み、想定済みのように受け入れてくれる。


身近にいる人より、彼らの方がよっぽど私に親密的だ。


彼らの言っていることに比せば、


私が言っていることは、大したことではないのだろう。良くも悪くも。


今までの人類の歴史で何億人もの人々が立たされてきた立場に立っているのだろう。


そう思い、今日も生き、考えている。


いつか私の記述が誰かを救う、という大それた、たった1つの夢を叶えるために。


考え続けている。



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弱いエッセイ、強いエッセイ ケイキー @keikey

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