詩ね

arcoon

誰もが最善を尽くしてもどうにもならないことはあって、というかまさに今その状態なんだけど。

君だって不安だろうが、彼だって不安だ。

ヘラヘラ笑ってるのは僕みたいに人生を真面目に生きてない奴だけだろう。

ああ、すでに世界はひっくり返っているのか。

何を責めていいかもわからず手当たり次第に見えてる的を叩く、叩く、叩き潰す。

喚けば救いの手が差し伸べられると純情に信じちゃってさあ。

まるで赤ん坊みたいだね。

その素直さがまったくもって羨ましい。

「どうせならもっと壊してみないか」って笑う僕は火事場泥棒か？

いいだろ、ずっと奪われる側だったんだ。

お祭りへの参加料は支払ってきたつもりだぜ。

とは言え僕にも良心があって、狂っていく君を見ているのは心苦しい。

しかし君から見れば狂っているのは僕の方か。

しゃあねえだろ。僕の命なんざワンコインで買えるんだからよ。

君らだって似たようなもんさ。なんで今まで気づかなかった？

そうやってずっと悶えてるがいいさ。

上も下も後も己も見えない鶏のまんまで。

僕は一足先に鉄火場で待ってるから。

覚悟ができたらまたおいで。