休日

青色の午後、腐ったほうれん草の匂いが鼻をつく。

僕の生活はここにあって、それでいてここに無い。

たんぱく質が欲しいな。

細い右腕も動かせないまま、寝返りを打つ。

明日なんて来なければいいんだって、心から思えない自分が情けない。

日の光が遠くなるにつれて、僕の意識も薄まってゆく。

「それでいいんだ」って誰か言ってくれよ。

僕はもう結構ギリギリなんだ。

手が震えるのは寒いからじゃない。

わかりきってるさ、そんなことは。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る