選択の果てに

君を一番幸せにできるのは、もしかしたら僕じゃないかもな。

でも僕を一番幸せにできるのは当然君なんだから、もうそれで十分だろ。


選ばなかった未来のことなんて知らないし要らない。

今こうして君と僕が並んで歩く、その事実がすべてなのだ。

運命とか、天命とか、必然とか、予言だとか、全部知ったこっちゃない。

二人の足跡で塗り替えてしまえ。


迷う暇もなかった。

なぜなら君は閃光で、僕は小さな暗闇だったから。

すぐに明るくなった。

ようやく形がわかって、放さないよう強く握った。


そうだよ、偶然の出会いだって言うならそれで十分だ。

頭をぶち抜く偶然は、必然よりもずっと強い。

君と死にたい。

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