棄て去られたの刀
どことなく懐かしさを感じる形の刃物。
ミュシャは言った、東の国の刃物だという。
忘れ去られて長いのだろう。錆びた刃に切れ味は期待できない。
しかし、私はこの刀を携帯する事にした。
その心は、信仰に似ており、信ずるモノが如何ほど自分を救うか分からないが
支えがあるという認識が振る舞いを堂々としたものに昇華させるからだ。
尤も、『もしも』の事態など無ければよいのだが、ここは悪夢。
受難は試練と呼ぶには耐え難く、発狂するモノは後を絶たない。
この刀の持ち主もそうして寄り辺を失った一人なのだろう。
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