棄てられた聖装

一見、只の祭服であるが、歴とした兵器である。


最初の怪異狩り、北の海の信奉者から成る聖徒会が開発し

古都ナガルヱの最後の王がいかがわしい魔術によって進化させ

アルカハムの新教会が多岐にわたる機能の拡張を行っている狩りの鎧。


奇跡の装具の痕跡。

戦場にて決して脱がれることがない聖装の抜け殻は

保護していた精神体の消失を意味するのだろう。


最早、機能も神聖も失われて久しく、私は恩恵を得る事はできなかった。

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