白いシャツ、黒い長ズボン、革のブーツ

特徴といった特徴のない装い。


目を覚ました――という言い方がこの状況で適切か分からないが――私にとって

着ているものや手元にあるものはなるべく記載しておきたい。


これはいわば、夢に降り立ったことを認識する為の儀式であるが、

これ程までに特徴がなければ書くことも少ない。


アルカハムの上位会派の連中が来ている派閥ごとの奇抜な服装が揃った状態で

目を開けることができたなら、記録はより楽しい時間になったのかもしれない。

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