第7話 飲み会

僕達は席に着いた…でも以前から見ていた娘が目の前にいるなんて…まだ信じられない。


マサシと涼子さんの自己紹介の後、僕に振られたので差し障りの無い事を言っておいた。

彼女は笑顔で拍手してくれたので、彼女の自己紹介にも僕は精一杯の笑顔でお礼の拍手をした。


彼女は深田沙織ふかださおりさんというらしい。涼子さんと同じ大学の同じクラスという事だ。


飲み物と料理が運ばれて来た…僕達は乾杯をして料理に手を伸ばした。


涼子さんが僕に向かって訊いた。「ねぇ…陽くんはお付き合いしてる人いないんだよね?」「はい。」「さおちゃんもいないんだよねぇ…」「ちょっと…もう…」彼女は困っている…


「ダメだよう!くっつけようとしていませんかぁ!」僕は思いきり茶化したのでみんな笑ってくれたようだった!良かった良かった。



…帰り際に「楽しかったね。また四人で来たいね。」とマサシが言ったので、「次はカップルでお越し下さいませ。」とまた茶化してやった…ハァ…やっとこれでお役ご免だな!


彼女にも会釈してマサシと駅に向かう。

「いいのかよ。彼女達と一緒に帰ってやったら?」「この後、涼子の部屋に泊まるんだってさー。それでどーよ。彼女…可愛いだろ?」「ああ、可愛いけど…悪いけど俺は誰とも付き合う気はないよ。」「じゃあ、少しだけ男二人で飲み直そうか?」「どうしたんだよ?」「理由を聞かせて貰おうと思ってさ。」


めんどくさいなぁと少しだけ思ったが、マサシも気にかけてくれてるんだなと思い直して僕達は違う店に向かった。





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