620.活動篇:インターネットは炎上する場所
今回は「インターネット」はたいへんだよというお話です。
罵詈雑言が飛んでくるのは当たり前。
それをどうさばいていけばよいのでしょうか。
インターネットは炎上する場所
インターネットは誰もが自由に意見が言える場所です。
とくに小説投稿サイトは利用者がユーザーネームを使っている方が多い。
また個人の秘匿性が高いため、掲載した作品が多くの利用者からボロカスに叩きのめされる状態つまり「炎上」をすることがあります。
だからといって脅迫してよい理由にはなりませんので、脅迫を受けたと感じたら交渉記録を手元に残して警察へ赴きましょう。
小説投稿サイトは魑魅魍魎の棲み家
小説投稿サイトは、その手軽さから利用者が日に日に増えています。
しかし善良な書き手や読み手だけでなく、悪意ある読み手も新たに利用してくるのです。それにより感想やコメントが不穏当な雰囲気を帯びてしまうことが多々あります。
基本的には性善説で対応すればよいのですが、書き手の逆鱗に触れるような手ひどい書き込みも少なくありません。
小説投稿サイトは自由度が高い。そのためあらゆる作品に可能性があります。
多くは賛同や賞賛の声がかかるのです。しかしときに手厳しい批判や非難、揶揄に罵倒とボロカスに叩きのめされてしまいます。
これでは可能性の芽を潰しかねません。
罵詈雑言の感想やコメントは扱いに困ります。
では逆鱗に触れた感想やコメントにはどう対処すればよいのでしょうか。
アメリカ前大統領バラク・オバマ氏の言葉を借りれば「戦略的忍耐」です。
「戦略的忍耐」とは、相手がなにをしようと言ってこようと、完全に無視することです。「無視するとさらに炎上してしまうのではないか」と不安がる書き手も多いのですが、現実ではいちいち反応して返信するからこそ「炎上」が拡大していきます。
悪い感想やコメントは「無視」する必要もあるのです。
これが最低限のリスクマネジメントになります。
嫌な感想やコメントがあったら、とりあえず無視してみましょう。
無視しても炎上しそうなら、そこでコメントを返して反省を口にすればよいのです。
小説投稿サイトには
心を惑わせる言葉であふれることもありますが、良い感想だけを受け入れてください。
罵詈雑言は無視するだけの心構えを持ちましょう。
ファンタジーに現実の理屈は通用しない
「剣と魔法のファンタジー」は基本的に「中世ヨーロッパ風」の世界観です。
だからアメリカ大陸原産のトマトやジャガイモやトウモロコシが出てくると、物知り顔の人が「中世ヨーロッパにトマトやジャガイモやトウモロコシは存在しなかった」と理屈をこねます。
こんな理屈はそこらに放り出してください。
そもそも「ファンタジー」なのですから端から「フィクション」だらけなのです。
だから「中世ヨーロッパ風」であってもトマトやジャガイモやトウモロコシが食べられていてなんら不思議はありません。
私たちが書こうとしているのは「剣と魔法のファンタジー」であって「中世ヨーロッパの歴史小説・時代小説」ではないのです。
そもそも「中世ヨーロッパ風」を突き詰めれば、登場人物が全員ラテン語を話していないとおかしいわけです。なのに小説は日本語で書いてあります。この時点で理屈と乖離している事実を書き手も読み手も認識すべきです。
たとえ異世界であっても、魔法の名称はたいてい英語ですし、呪文の文句はたいてい日本語。「中世ヨーロッパ」とはかけ離れていますよね。
「中世ヨーロッパ風」だから銃は存在しない、とするのも狭量に過ぎます。
あくまでも「
極論なら電気で動く電子機器があってもいいのです。スマートフォンやタブレットPCがあっても「ファンタジー」ならなんでもOK。ただ電気の発生方法は考えておく必要があります。
「ファンタジー」で現実世界の歴史に根ざした理屈なんて必要ありません。
自動車は最低限、蒸気機関がなければ始まりませんが、「ファンタジー」ならあっても不思議ではない。ですが動力源をなににするかは考えておく必要があります。馬に牽かせるよりも手軽で安定した動力源があれば、馬車ではなく自動車が走っているかもしれないのです。
どのくらいの技術をあなたの「ファンタジー」に持ち込むのか。
それが「あなたらしさ」のある「剣と魔法のファンタジー」世界となります。
もちろん「火薬がない」と書いたのに「銃がある」と書くのは駄目です。これは理屈云々よりも、設定の乖離であって読み手の混乱を招くだけ。場合によっては書き手すらも混乱をきたします。
どの技術がどのレベルで存在する「設定」なのかをまず明らかにしておきましょう。
そこから現実世界の技術をどの程度「剣と魔法のファンタジー」に入れ込めるかが決まるのです。
ネットは自由に意見が言える場
そもそもインターネットは、多くの人がさまざまな情報を発信し、それを相手が受け取ることで成立します。
そして受け手から発信者に意見を送り返すことでコミュニケーションが図られるのです。この仕組みでWebページを自作する人が現れたり、ウェブログつまりブログが生まれたりしました。自分の作品は自身のWebページかブログで発表して、Web検索から訪問した人がそれを見るのです。そして評価を掲示板に書き込んだりメールフォームで送ったりしていました。
このやりとりを極めたのがソーシャル・ネットワーキング・サービスつまりSNSです。
小説投稿サイトも当初はWebページやブログの延長線上にありました。現在でも『小説家になろう』はブログのような使い勝手となっているのです。
『小説家になろう』以降の小説投稿サイトはSNSとしての機能を強化して差別化を図ることが求められました。
『エブリスタ』『カクヨム』などはSNSとしての機能が実装されていて格段に使い勝手がよくなっているのです。
小説投稿サイトがSNS化していくことによって、作品の感想や意見を書き手へ伝えやすくなっていきます。
つまり読み手に遠慮がなくなったのです。
ふと思いついたことを公に言葉として表します。たとえ罵りや蔑みであろうともです。
もちろん賞賛や共感の書き込みが多いのですが、
そんな書き込みが多くなると「やっぱり私には小説は無理なのかな」と思いがちです。
しかし
気に病むことなく次の作品で評価を取り返せばいいのです。
最後に
今回は「インターネットは炎上する場所」について述べてみました。
小説投稿サイトは誰もが作品を投稿でき、誰もがその作品を評価し感想をつけることができます。
だから批判的な書き込みも多々見られることでしょう。
それで気に病むことはありません。
批判されているのは作品であって、あなた個人ではないのです。
であるなら、次作で人気を取り返せば済みます。
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