426.深化篇:総合評価ポイント
今回は『小説家になろう』様のランキング方式である「総合評価ポイント」について述べてみたいと思います。
『ピクシブ文芸』のランキング集計方法がよくわからないので、とりあえず計算式が明確な『小説家になろう』に触れます。
『カクヨム』では☆評価されていることが大前提です。いくらPVが高くても応援コメントが付いても、集計期間中に☆評価がなければランキングに載りません。☆評価の有効期限は一週間。その中で次の☆評価がつかなければ、どんなに好評でもランキングから消えます。
総合評価ポイント
小説投稿サイトである『小説家になろう』にはランキングが付けられています。
そのときに用いるのが「総合評価ポイント」です。
日間ランキングの場合はその日一日で増えたポイントぶんだけが反映されています。
ランキング争いをしたいときはどのような点を考えておけばよいのでしょうか。
総合評価ポイントの原則
本「小説の書き方コラム」では、たびたび「テンプレート小説」を引き合いに出しています。
それは「多くの人に読まれるため」です。
読み手の母数が増えることで「評価してくれる人が多く」なります。
その結果として「総合評価ポイント」が高まるからです。
小説投稿サイトは、基本的に「プロの書き手」になることを目指す人が使うべきです。
日記代わりに書くだけであれば、誰に読まれることも想定していないでしょう。
それならなにも小説投稿サイトに投稿する必然性がありませんよね。
誰にも読まれたくなければ、チラシの裏にでも書いて自己満足していればいい。
とりあえず不特定多数に読んでもらえれば反響は二の次三の次だ、と言う人はそのうち本当に誰からも読まれなくなります。
小説投稿サイトを活用するうえで重要なのは閲覧数(PV)ではなく「総合評価ポイント」であり「ランキング」なのです。
だからといって「総合評価ポイント」の増減に一喜一憂しているようでは、「小説投稿サイト」を使いこなしているとはいえません。
「総合評価ポイント」はあくまでも「この小説は面白いかも」という好奇心からブックマークが付いて2ptが入ります。
しかし「期待したほどではなかったな」と思われたらブックマークは外されて2ptマイナスされるのです。
ブックマークによる「総合評価ポイント」の増減は、『小説家になろう』では当たり前に行なわれています。
だから一喜一憂する必要はないのです。
「総合評価ポイント」でカギを握るのは「文章評価」「ストーリー評価」の二つです。
こちらは一度付けたら基本的に変更や取り消しができませんし、「文章評価」「ストーリー評価」ともに1ptから5pt付けることができます。
つまり「文章評価」「ストーリー評価」をされれば最低でも2pt手に入るのです。
うまくいけば10ptつまりブックマーク5つぶんも獲得することができます。
「ブックマーク」を狙うか「文章評価」「ストーリー評価」を狙うかは自ずと明らかではないでしょうか。
総合評価ポイントを獲得するには
「総合評価ポイント」を手っ取り早く獲得したければ、「
それは前回やりましたね。
「テンプレート」と「
次に必要となるのは『小説家になろう』の検索結果に表示される「タイトル」と「あらすじ」と「キーワード」です。
いずれも閲覧数を上げるために用いられます。
この中で最も重要なのは「あらすじ」です。
あなたの小説はどんな内容でしょうか。
「剣と魔法のファンタジー」で勇者が魔王を倒す話でしょうか。魔王が勇者を蹴散らす話でしょうか。
「空想科学(SF)」でロボットが活躍する戦争ものでしょうか。猫型ロボットが未来のひみつ道具を出してくれる話でしょうか。
そういった、あなたの作品の「あらすじ」をしっかりと読み手がイメージできるように書くことで、読み手はあなたの作品を「読んでみようかな」と思います。
「あらすじ」がまったくと言っていいほどスカスカなのに「総合評価ポイント」が高くてランキングに載っている小説というのもたまに見ますよね。
それはまず間違いなく「
それを見て「あらすじ」はこのくらいシンプルでも読んでくれるんだな、と勘違いしているルーキーの書き手が多い。
これは「閲覧数(PV)」を見ることでだいたい想像がつきます。
「あらすじ」で読み手を誘い込めない作品は「閲覧数(PV)」が少なくなるのです。
『ピクシブ文芸』では「閲覧数」を読み手が見ることができます。
だからランキングに載っている作品の「閲覧数」を見てまわることで、ランキング上位の作品と自分の作品の「閲覧数」の差がよくわかるのです。
これが『小説家になろう』になると話が変わってきます。
『小説家になろう』ではランキングに載っている他人の小説のPVを知る術がありません。
「タイトル」や「キーワード」を頼りに検索をして「週別ユニークユーザ」を見ることしかできません。
ちょっと非効率的ですよね。
(これは私の認識不足がありました。書き手の情報を表示して、そこから作品を選ぶとPVを確認できるようになっています)。
ところで、今あなたは『小説家になろう』で「タイトル」や「キーワード」を頼りに検索をしてみましたよね。
なぜそうしたのでしょうか。
私に言われたからかもしれませんが、約57万もの作品の中から読みたい小説を見つけるには、なにかを基準にして検索をかける以外にないのです。
とくに「キーワード」は重要で「異世界転生」「異世界転移」「悪役令嬢」「チート」「主人公最強」などの人気「キーワード」は付けられるのであれば必ず付けてください。
また「男主人公」か「女主人公」かも読む前からわかっていたほうがいいので、「キーワード」に付けましょう。
「異世界ファンタジー」であっても、「恋愛要素」が強いのならジャンル名である「異世界恋愛」の「キーワード」も欲しいところです。
複数のジャンルに跨がると判断したら、跨がるぶんだけジャンル名を「キーワード」に盛り込みます。
「タイトル」に関しては、コラムNo.200「再考篇:タイトルの付け方」を参考にしてください。
これまで「キーワード」についてコラムを書いているつもりでしたが、「短編篇」で触れただけでした。
長編小説や連載小説に向けた「キーワード」については、コラムを読み返してみると載っていません。
そこで「キーワード」に関しては、次回のテーマにしたいと思います。
最後に
今回は「総合評価ポイント」について述べてみました。
「
そのうえで「総合評価ポイント」を追いましょう。
ブックマーク数はあまり当てにはなりません。
総合評価ポイントのキモは「文章評価」「ストーリー評価」です。
こちらをどれだけ獲得できるかが、その小説の評価を決定づけます。
「閲覧数(PV)」や「ブックマーク」数に一喜一憂することなく、「文章評価」「ストーリー評価」をこそたいせつにすべきです。
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