425.深化篇:ネームバリューを高める
今回は「
良い作品を書いていれば「
その考えはある意味で間違っています。
小説投稿サイトで多くのブックマークや評価を得るには、多くの読み手に作品リンクを踏んでもらう必要があります。
それなら「良い作品を書けばよい」と思うのは早計です。
小説投稿サイトには、ランキングには載らないけれども「良い作品」はたくさんあります。
なぜ「良い作品」がランキングに載らないのでしょうか。
あなたに「
あなたに「
いかな傑作たろうとも、「
ではどのようにして「
方法は二つあります。
ひとつは「テンプレート」を活かした作品を投稿すること。
もうひとつは「小説賞・新人賞」に応募することです。
私はこれをセットで考えるべきだと思います。
つまり先に「テンプレート」小説を書いて読み手を集め「
じゅうぶん高まったら「小説賞・新人賞」へ応募します。
「小説賞・新人賞」は、一定以上の筆力がなければ一次選考にも残らず、かえって「
だから初めのうちは「テンプレート」小説をたくさん書いてください。
テンプレート小説で固定客を増やす
「テンプレート」小説は読み手が自然と集まってきますし、「あそこが悪い」「ここが悪い」と指摘してくれる方が現れるかもしれません。
その指摘のすべてが正しいとは言いませんが、ある程度指針にはなるはずです。
指摘された点を次の投稿から修正していけば、文章力がどんどん高まっていき、「文章評価pt」も高まります。
そして「テンプレート」に従ったストーリー展開をすることで、「ストーリー評価pt」も高まっていくのです。
修正をしていけば、そのうち「読んで感動しました。次作に期待しています」のようにあなたのフォロワーさんになってくれる方も現れることでしょう。
このような方々が出てくることで、結果としてブックマークや評価が集まってくるのです。
『小説家になろう』では「『ブックマーク数』×2pt+(文章評価pt+ストーリー評価pt)」で「総合評価ポイント」が決まります。
つまり「テンプレート」小説を書けば、「総合評価ポイント」が高まりやすいのです。
「総合評価ポイント」が高い小説をたくさん抱えていれば、それだけ新作を待ちわびる読み手が多くなります。
つまり「
そうなってから「小説賞・新人賞」に応募すれば、一次選考もかるく突破できるでしょう。
小説賞・新人賞に投稿する
あなたが「総合評価ポイント」の高い作品を数多く持ち、たくさんのフォロワーさんを抱えるようになって「
いよいよ「小説賞・新人賞」へ投稿しましょう。
なんの支えもなかった頃に「小説賞・新人賞」を狙いに行っても、空振りに終わることが多いのです。
『ネット小説大賞』のように感想をもらえる「小説賞」なら次へとつなげられます。
しかしほとんどの「小説賞・新人賞」では感想はもらえず、落選した理由がどこにあったのか、知る術がありません。
そのため「小説賞・新人賞」へ投稿する前に、「テンプレート」小説をたくさん書いてフォロワーさんを増やすことがたいせつなのです。
「文章力」も「ストーリー展開」も、「テンプレート」小説を書くうえで指摘されていきます。
自分に足りないところがわかって修正していける。
だから「小説賞・新人賞」へ応募する前に、どこが悪いのかを自分で客観的に把握できるようになります。
こうして「悪いところがない小説」を投稿すれば、ひとまず「
次は「良いところがある小説」を目指しましょう。
「良いところがある小説」は格段に「
良いところがある小説
小説の「良いところ」とはなんでしょうか。
端的にいえば「読み手と世界観を共有できる」ことと「読み手の期待を良い意味で裏切る展開をしている」ことの両立です。
「読み手と世界観を共有できる」小説とは、平たく言えば「テンプレート」を用いた小説です。
「異世界転生ファンタジー」には明確な「テンプレート」があります。
それを踏襲することで、とくに世界観を説明しなくても「読み手と世界観を共有できる」小説が書けてしまうのです。
そういう意味でも「テンプレート」は有効に働きます。
次は「読み手の期待を良い意味で裏切る展開をしている」小説についてです。
これは「
つまり「テンプレート」に従っただけでは「良い小説」とは呼べないのです。
大枠は「テンプレート」を借りてきても、中身の展開では「テンプレート」からはみ出すようにします。
たとえば「異世界転生ファンタジー」の王道は「事故に巻き込まれて異世界へ転生する」ものですが、これが「病気が篤くなったら」や「道を歩いていて石に蹴つまずいたら」という理由で「異世界転生」したとすれば、これならある程度は「
また転生先が「一介の村人」や「勇者」だったらコテコテの「テンプレート」になります。「魔王」も今ではもう「テンプレート」でしょうか。
そこで「スライム」だったり「剣」であったり「魔法書」であったりという奇抜な転生先を設定する作品が出てくるようになりました。
この奇抜さが「
題名からすると一見「テンプレート」なタイトルに見えます。
しかし読んでみると小説投稿サイトに大量投稿されているものとは異なり、それらとは一線を画す作品が「良いところがある小説」の正体なのです。
「テンプレート」の大枠を用いながらも、読み手の意表をつく設定や展開を用意します。
だから「読み手が楽しみながら読める」わけです。
最後に
今回は「ネームバリューを高める」ことについて述べてみました。
「テンプレート」と「
素人がたまたま「テンプレート」小説を書いたら、「紙の書籍」化の話が来た。
一昔前では実際にそういう現象が起こっていました。
「すべてを創り込んだ作品でなければ『オリジナル小説』とは呼べない」と孤高を気取るのも一興です。
それだと「紙の書籍」になることは当分ありません。
「オリジナル小説」は小説投稿サイトで企画されている「小説賞・新人賞」に応募してください。
出版社の経営者の立場だと仮定して考えれば、「小説投稿サイトでろくに総合評価ポイントも高くない作品を『紙の書籍』化しても売れないだろう」と気がつくはずです。
それなら「オリジナル小説」は二作目、三作目と段階的に取り組んでいきましょう。
まずは「テンプレート」小説を「テンプレート」どおりに書く力をつけるのです。
そうすれば小説投稿サイトでの「
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