34. :小説投稿サイト五選

【注意】

 今回も『pixiv』様の目線だったものを『小説家になろう』様『カクヨム』様寄りに編集しております。

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 ネット小説をうまく活用するには他の小説投稿サイトと連携していくことも重要なのかもしれません。

 そこで現在話題性のある四つサイトの特徴を紹介してみました。

 『カクヨム』様以外は二重投稿の問題がないようなので、フォロワー増のために積極的にマルチ展開してみるのもよいのではないでしょうか。






小説投稿サイト五選


 今回は小説投稿サイトとして現在著名な五つのサービスを比較検討したいと思います。



■『小説家になろう』

 登録者数225万人超え、小説掲載数95万作品超え(ともに2022年現在)と最も利用者の多い無料で使える小説投稿サイトです。

 R−18(成人指定)の作品も投稿可能で、閲覧は子サイトでになります。

 俗に「なろう系」と呼ばれる異世界転生ものの人気が高いのが特徴です。

 「オリジナル作品のため」の小説投稿サイトでかつ他サイトとの二重投稿が可能です。

 ライトノベルのオリジナル小説で勝負したい書き手なら、他の小説投稿サイトと『小説家になろう』へ二重投稿をオススメします。

 出版社が独自の小説投稿サイトを運営し始めたので昔ほどではありませんが、「紙の書籍化」を果たした実績のあるサイトです。





■『エブリスタ』

『小説家になろう』と並ぶ古参の小説投稿サイトです。『小説家になろう』より手軽な作品が多く「なろう系」以外のライトノベルにこだわらないオリジナル作品を投稿したいならオススメできます。

 とくに女性向け恋愛小説に強いのです。

「紙の書籍化」の実績もあります。

 とくにライトノベル以外で立身出世を目指すなら第一候補となりうるサイトです。

 R−18(成人指定)は「18歳未満の閲覧を禁止する」をしておかないと投稿できません。

 他の小説投稿サイトとの二重投稿についての規約がなく、『pixiv』同様イラストの投稿も可能なので『pixiv』との二刀流をされる方もおられるようです。

 賞金付きのコンテストが多数行なわれており、そのためにセミプロ級の書き手が豊富で、その方々の投稿小説を読んでいるだけでいろいろと勉強になります。





■『アルファポリス』

 比較的古くから存在し、女性向け小説に強い小説投稿サイトです。

 「紙の書籍化」の実績もあり、販売は星雲社に委託されています。比較的とがった作品が多いのが特徴で、『小説家になろう』で人気が出なかった作品が注目を浴びることがよく見受けられます。

 賞レースの本数も比較的多いので、仮に「紙の書籍化」されなくても、小説をお金に換えやすい小説投稿サイトだと言えます。





■『カクヨム』

『電撃文庫』『富士見ファンタジア文庫』『角川スニーカー文庫』などのレーベルを擁するライトノベル界の雄。株式会社KADOKAWAが共同運営する小説投稿サイトです。

 スマートフォン用のアプリもあります。レイティングを適切に設定すれば「性描写あり」の作品も投稿可能です。

 投稿はオリジナル作品が基本ですが、株式会社KADOKAWAが指定する作品の二次創作も投稿可能です。逆にここで指定されている作品の二次創作は『カクヨム』以外の小説投稿サイトへの投稿が禁じられており、『pixiv小説』で当該作品の二次創作をされている方は『カクヨム』の利用停止処分となる恐れがあります。様々な賞金付きのコンテストが行なわれており、人気が出れば著名レーベルから「紙の書籍化」が狙えます。




■『pixiv小説』『ピクシブ文芸』

 イラストSNSサイト『pixiv』の小説機能です。「ピクシブ文芸に投稿する」にチェックを入れて投稿すると『ピクシブ文芸』にも同時に投稿されます。イラスト投稿サイト発であるため二次創作が圧倒的に強い傾向にあります。その打破を狙って『ピクシブ文芸』が立ち上がったはずですけれども、今のところ大きな動きはありません。『ピクシブ文芸』の公式連載コラムも投稿作品数も少ないため、その実力は未知数で先が読めません。(『ピクシブ文芸』はすでにサービスを終了しています)。

 現時点では他の小説投稿サイトへの二重投稿は規約で違反とならないため『ピクシブ文芸』が本格的に機能し始めるまでは他との二重投稿をメインとして活動したほうがよいでしょう。とくにオリジナル作品で勝負したい方はユーザーの反応があまりにも少ないため「二重投稿ありき」でないと気持ちが折れてやっていられないと思います。





最後に

 今回は小説投稿サイトとして現在著名な四つを取り上げてみました。

 『pixiv小説』『ピクシブ文芸』は、現状オリジナル作品がまだまだ少ないのです。とくに『ピクシブ文芸』の展開の遅さは他サイトとの差別化が図れない弱点だと言えます。

 逆に言えば競争相手が少ないうちに連載を始めれば、将来『ピクシブ文芸』が本格スタートした際に絶好のスタートダッシュを切ることができるのではないでしょうか。それでも『ピクシブ文芸』の展開の遅さは致命的ですが。イラストメインなので致し方ないところでしょうか。

 二重投稿が可能な小説投稿サイトをうまく活用してフォロワーを増やしていく努力が必要かもしれません。



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