15話
私が家に帰ってすぐさま動画の再生数を調べるとなんと1000万再生までいっていた。昨日見たときは数百再生数しかなかったのに、凄い増え具合です。
私はかなさんとりかさんとのチャットを開く。
"りかさん、かなさん再生数見ました??"
"なんかありましたですぅか?、ちょっと、見ますぅね?"
私は念のため、もう一度、動画再生数をみる。
1005万再生。
順調に増えてるじゃないですか!?
えーと、ただの素人動画が2日で1005万再生。
あり得ない。
近藤さんの仕業なのか?
"この再生数おかしいですね。どっかのサイトに晒されましたね"
りかさん、あなたの仕事は何ですか?今はまだ、16:00ですよー。
"もしかして、かな氏、動画の再生数を買いましたか?"
確かに、かなさんの資金力なら出来そうです。
"してませんですぅ。する必要ないじゃ無いですぅかぁ"
そうなんですよね。私達に必要なのは動画の再生数じゃなくて、ひなこたんの評価ただそれだけなのです。
"そもそも、ゆかちゃんの可愛さでぇ、そんな事しなくても、話題になって再生数が少々のびると思いましたがぁ。ここまでとわぁ思いませんでしたぁ"
"かな氏のおっぱいも大迫力で、多分、大人気ですよ"
確かに、かなさんのおっぱいの揺れ具合はやばい。
ぶるん。ぶるんです。18禁規制かからないかな。
"わかばちゃんのプロデューサーが画策した可能性があるのですが"
"これかな?"
りかさんが呟き投稿サイトのスクリーンショット画像を載っける。
そこには、私達の投稿動画と共に、我々の芸能事務所はこれからこのようなネットアイドルも発掘していきたいと思いますと書かれていた。
これは近藤さんからの嫌がらせかな。私達はネットアイドルにないです。
"凄く他人に見られてますね。これが原因ですかね"
その記事の視聴者の数は数万規模で、どう考えても再生数増加の原因の一つの要因ではあります。
"さすが大手芸能事務所ですぅ。多分、これが原因ですぅ"
"凄いね"
近藤さんをわかばちゃんじゃないけど殴りたい。
"こうやって載ってるだけぇならぁ。よっぽど変なことにはならないと思いますぅ"
かなさんがそういうなら大丈夫だろ。
有名になるのは最悪だけど、動画投稿してしまったのだししょうがないか。
"あ、そういえばりり氏の見ました?すごいですよ"
動画投稿サイトでひなこたんの企画のものを探すと簡単にりりさんの物が見つかった。
"上手いですね"
オタ芸により動きをいれたもので普通に上手い。ペンライトも上手く使っており綺麗です。
"では、とりあえずぅ、ようすみぃということでぇ"
"ですね"
"私のせいで二人を巻き込んでしまったみたいです申し訳ないです"
"大丈夫ですぅ"
"こんなに再生されるなら広告ーつければ良かったです……。そうすれば、ゆかさんにもっと貢げました!!"
確かに広告付ければ結構儲かったのかな?
"りかは少し位節制しなさいですぅ。まあ、今からでも遅くないかもしれないのでぇ、つけときますぅ。お金でもめるのもやなのでぇ、三人できっちり折半でいいですぅか?"
"良いよ!"
"私は貰わなくても"
別にお金儲けのためにやった分けないですし、なんかお金貰ったらネットアイドルみたいです。
"揉めたくないと思うなら貰ってくださると嬉しいですぅ"
"分かりました"
ここで揉めるのも何ですし、大丈夫でしょう。
"あっ、因みにかな氏にお金貸すと株かFXで増やして10倍になって返ってくるよ!"
"10倍ですか?"
"10倍!"
"凄い。お小遣いを増やして欲しいです"
"友達のは面倒なことになるのでやらないですぅよ"
かなさん、美人だし、おっぱい大きいし、お金持ちだし、リーダーシップもあるし、お金増やす才能も有るなんてすごすきです。完璧な人じゃ無いですか、まさしく神。
"前、増やしてくれたじゃん"
"ゆか、あれはあなたがお金使いきって、私の相談無しに消費者金融からお金借りてきたからじゃない"
かなさんが素に戻ってる!!
激おこ、かなさんだ。
いつも優雅に振る舞ってるかなさんの怒ってるとこ間近でみたい。そして、KKKのメンバーに見せたらどんな反応するか見てみたい。新しい世界拓けるかな?
"だって、生活費なかったんだもん"
"私に言って"
"ごめんなさいですぅ。ゆかさんもやばいと思ったら相談してくださいねぇ。大抵のことわぁ、解決出来ますからぁ"
りかさん理論だとかなさんはほぼ全ての事が解決出来そうです。
"りか、今日の夜、あなたの家に行きますからぁ"
"残業しないといけないかな"
"残業しないといけないのにぃ、チャットしてていいのですかぁ?あなたの上司に早く帰らせてくださぃと言っておきますぅ"
えっ、りかさんの上司とかなさんが知り合い!?
そして、かなさんは無茶苦茶金持ち。
結論。かなさんの家の会社にりかさんは入社してるわけですね。
"助けてゆか氏~"
「お姉ちゃん、動画消した方が良いと思うな」
「大丈夫だよ。かなさんも変なこと起こんないと言っていましたし」
「変なこと起こった後じゃ遅いじゃん」
茜が頬を膨らます。可愛い。
「それに、お姉ちゃん、注目されたく無いって言っていたし」
「注目されたくは無いけど、消しちゃうとコンテストの出場資格なくなるんです」
本当にそこが問題なんです。
動画をひなこたんの事務所にDVDで送るのだったらこんなことにはならなかったのですが。多分、ひなこたんの事務所はこの企画による宣伝も考えていたのでしょう。
「まあ、何か起こっても茜が助けてくれるから大丈夫でしょ」
「お姉ちゃん、こんな可愛い妹が言っても消してくれないの」
茜が抱きついてきて上目遣いで見てくる。
「コンテスト終わったら消すから」
「むー」
茜が体を優しく叩いてくる。
どうせ、一時的に伸びただけだし、明日には沈静化していると思う。
自分の作品がみんなに受け入れらていると考えると少し嬉しいです。
最悪、明日、かなさんに消してもらえばいっか。
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