第9発 お電波

男「さあ、ベアトリーチェ。戻ろう、宮殿へ」

天女「はい、では私の胸にしがみついて」


男と天女は、少女グレートヒェンとその妹と合流するために、宮殿へと戻っていった。馬を走らせて宮殿に戻ると、少女姉妹は先に到着していた。しかし、宮殿は騒ぎになっていた。なんと、グレートヒェンはその妹とチロチロすることで超能力を発揮することが判明していたのだ。言い換えれば、この姉妹は、チロチロしながら宮殿に入ったという大胆さをも併せ持っていた。


女宰相「朗報です、陛下。この子たちは地上デジタル放送に介入できます!」

男「何? なんだと?! ふざけているのか、宰相」

女宰相「この姉妹のシックスナインに飛び込んだら、地上デジタル放送を操れるのです。私は気づきました」

男「は? ってことは宰相、おまえ飛び込んだのか」

女宰相「話はあとです。まずは試しにえっちなさってください」

男「本当か? では、さっそく姉妹のシックスナインに、飛び込むとしよう」


張りのある瑞々しい2体のカラダに飛び込むと、やはり気持ちがいい。

男「超能力を堪能する前に、カラダを堪能したいな。まずは一発、果てるとするか」

男は、グレートヒェンに精神を咥えさせると、グレートヒェンの妹の下腹部を舌で舐め始めた。

女宰相「ふぅ。陛下・・・・・・お好きですわね」


家臣団はその場で待機させられ、皆えっちな気持ちにならざるを得なかった。それから数十分が経過した。男は数発果てて、精神はようやく落ち着いた。男はまだ心臓の鼓動が激しく、鼻息が荒いまま、地上デジタル放送へのハッキングを始めた。ハッキングは少女たちとえっちしている間だけ可能なようだ。


NH〇のような例外もあるが、全世界の国営放送は、通常はお堅いものである。今の昼のこの時間帯は子供向け番組の時間帯だ。こともあろうに、男つまり皇帝陛下の心の中の美しい幻想世界が、テレビ番組の中身を少しずつ変え始めた。


歌姉「はい、歌のお姉さんが、みんなと一緒に踊りますよ~」

子供たち「わーい」

歌姉「まずは上着を脱ぎま~す」

子供たち「???」

歌姉「ブラジャー、取っちゃいます」

子供たち「え? おっぱ・・・」

歌姉「ねぇ、見て? パンツ脱いじゃいます」

子供たち「ええ~?」

歌姉「くぱぁ」

テレビの画面にアップで映し出される、いつもの歌のお姉さんの乳首や下腹部。もはやこの帝国の放送はNH〇と同じ思想の持ち主たる皇帝によってハッキングされていた。BP〇には苦情が殺到しなかった。なぜなら、気を利かせた女宰相の計らいで、直前に国軍によるミサイル攻撃が実行され、BP〇の建物は既に崩壊していたからである。幸い、このミサイル攻撃による、けが人はいなかった。


男「世も末だ。ああ、なんということだ。くくく、くははは、わーはっはっは!!」

男は、少女姉妹とえっちしながら、全世界に放映されるテレビ放送を堪能した。


男の清らかで徳の高い心が、世界帝国の子供たちの精神を、あたかも寝る子を覚ますかのように、鼓舞した。これからの世の中、こうなっていくんだよ。もう誰にも止められない。男は自分の思想を、全臣民にこすりつけた。


(つづく)

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