第2発 男、世界帝国皇帝に即位し、軍略会議を開く

男と天女ベアトリーチェの2人は、一緒に世界帝国の玉座の間へと転移した。今までの悪夢を離れ、現実の世界に着いて早々、まず男は自分のズボンのチャックを閉めた。

天女「最初のうちは、無理しなくていいわ。精神を癒し、心を開けるようになるまで、それなりの時間と周りの支援が必要ですからね。えーと、こっちおいで?」

男「・・・・・・。」

男は、緊張して直立不動であった。

天女「あ、私の格好が気になりますか? 裸の女性が珍しいのね、でも大丈夫。数日もすれば、慣れますよ。こっちおいで? まずは皇帝の衣装に着替えてもらいます」

男は、きらびやかでゆったりとした衣装に着替えるために、更衣室に入った。体にキツいスーツともこれでおさらばだ。

更衣室に入ると、そこには女官が数名いた。

男「わわ、済みません! ここ女子更衣室でしたか!」

男は逃げ出そうとしたが、女官たちは普通にニコりと微笑んで、男の肩を摑まえる。

女官A「陛下専用更衣室でございます」

女官B「ささ、こちらへ。衣装を全部お換えいたします」

男が、とっさに脱がされそうになったズボンを手で抑えると、簾の横から見ていた天女ベアトリーチェは楽しそうに微笑んだ。

天女「ねえ大丈夫? その調子だとパンツは交換できませんね。それとも怖いかな? 自分で交換する?」

男は観念して、直立不動のポーズをとった。


それからいろんな儀式を経て、男は世界帝国の皇帝に即位してしまった。


男「とりあえず、玉座に座ったけど、これから何をしたらいいんです?」

女宰相「まずは、ご公務です。こちらをご覧ください、東アナトリア地方の我が軍の配置状況にございます、その下方に敵軍が隠れていると推定、そしてこちらが~」

男「わわ、ベアトリーチェ、俺何していいか分からないよ」

天女「ふふ。今に分かるわ」

テンポよくパワーポイントを映し出していた宰相は、突然背を向けて立ち止まると、今度はゆっくりと服の左半分をはだけながら、振り向いた。

女宰相「そして、こちらが、・・・・・・私のおっぱいにございます、その下方の配置状況もぜひご覧になってください」

男「?!?!?!?!」

女宰相「以上、報告でした。もっと知りたいことやご覧になりたいことがあれば、なんでも仰ってください」

男「じゃあ、じゃあ、とりあえず、下方はどうなっている?!」

女宰相「はい。こうなっております。じっくり状況を把握なさってください、陛下」

何十年ぶりだろうか、男は、己の心臓が鼓動していることを実感できた。

玉座の後ろに立って見守っていた、天女ベアトリーチェは、男の頭を愛撫するかのようになでて、よしよしした。

天女「はい、よくできました」


男の精神はまた少しだけ泣いた。そしてその涙によって少しは絶望も解き放たれた。

女宰相「もっと知りたいことはない?」

男「パワーポイントの使い方が知りたいな。俺、今まで会議で発言するという機会がなかったんだ。使い方、覚えたいな」

女宰相「おいたわしや。ちゅっ」

男の精神は、女宰相の可愛らしい計らいで、勃起した。精神が心の奥底から、それも満たされた気持ちで勃起するのは、何十年ぶりだろうか。


(つづく)

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