第24話 おかしな「計算」

 見積書を一枚にまとめて欲しいと、再三母が訴えた。

 それなのにもかかわらず、

 ①外壁塗装料金、②屋根上張り料金、③両方を並べた請求書

 と、三枚にわけて請求してきた。


 これには罠がしかけてあって、

 一回の施工代金が、三度に渡って要求金額をごまかされている。


 *肝は消費税の計算をどこでするかである。

 ①(1,039,000-500,000-1,962)×1,08=\580,001-(税込)

 ➁(993,500-655,000-5,166)×1,08=\ 360,000-(税込)

 とバラバラに小計、プラス消費税、合計を出している。


 しかし、実際は最後に支払った50万円を、要求金額からマイナスせねばならないので、普通に計算して、

 ①+➁(2,032,500-1655,000-7,128)×1,08=\400,002-が正しいので、調停価格③\440,000-はこれまた計算違う。


 *しかも、③では外壁塗装料金と屋根上張り料金をさかさにならべ、①と➁では業者が追加請求したい値段に、改ざんを重ね、むりやり帳尻合わせをしてある。


 しかし、母が納得いかないのは数字ではない。

 最初に安く見積もっておいて、あとから追加を重ねていくというのは、不誠実である。変更があるならば最初に連絡、相談があるべきで、支払者が納得いくように説明して、支払者が安心してお金を支払えるように努力すべきなのにしていない、という点。それもいきなり「仲間に応援を頼んだので36万」と増額してくる。

 電話一本で「パワハラだ」と言って、100通近いメールを送り付けてくるのは、大変迷惑であること。話し合いをせずにいきなり「裁判します」と言ったり、第三者を交えて和解したのにもかかわらず、それをひっくり返す行為。さらに要求通り、一括で支払いを終えたというのに、簡易裁判所に訴えてさらに増額、わけのわからないお金を請求してくるのは正気の沙汰とは思えない。







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