各登場人物の視点で物語が進んで行くのはその時の心情や思惑を丁寧に分かりやすく伝えられてとても良いと思った。
次の視点に変わる前にこの出来事について恐らくこうだろう、と考えながら読むこともできて楽しく続きが読めるのもポイントが高い。
主人公は慣れない女の子と接するときの感じがよりリアルに書かれていて親しみを持てるし応援したくなる。
メインヒロインの方は主人公に色々とアタックするのだが、その時の思惑や心情、本当は○○だけど…と罪悪感を抱きながらも大好きな主人公との仲を深めたくてする感じとかをしっかりと書かれていることでより物語に入り込むことができる。
また、好きな人の前では完璧、良い印象のままでいたいという思いから、恥ずかしくても緊張してもどんな思いが巡っても頑張ってそれを隠して接するのがまた物語にいい味を出していると思った。
勇気を出してアタックする姿を見る度に頑張れ…!と思わざるを得ない…!
果たして主人公とヒロインが結ばれるのかどうか…というギリギリのラインで紡がれる甘々なシチュエーションが最高に青春で続きが待ちきれなくなります。
ヒロインに翻弄される主人公も可愛く思えてきて微笑ましい気持ちにもなれる、ただ甘々なだけではない王道のラブコメではあるものの、また違ったラブコメの良さがたくさんあります!