流し散弾百十八兆

エリー.ファー

流し散弾百十八兆

 すごく悔しいことがあって、夜も眠れなかった日に、少しだけ自分を楽にしてあげて欲しいなぁ、と自分に向かって思う。

 あえて、こういうことを言葉にして、自分に向けて送るのは照れ臭い気もするけれど、こういうことを無視してきた結果なのだろうなぁ、と思う。

 今の自分って。

 こういう自分って。

 嫌いじゃないんだけど。

 こういう自分って。

 ね。

 自分の人生が自分以外の人間のためになる瞬間ってあるじゃん。あの、なんていうのかな、親の期待に応えようとしたり、誰かを見返してやろうと躍起になったり、誰かから協力してくれって言われたり。

 誰かの何かのしわ寄せを一人食って、自分の感情をかき混ぜられたうえで、嫌になったりするわけですよ。

 心から、自分のことが嫌いになったり、自分の思う目標じゃないから夢がかなったのに全然楽しくなかったり。

 あんまり、社会とのかかわり方を大切にしすぎて、今の自分の立場を忘れてしまったり。

 気が付いたら、そういう人の多くいる場所で一人になってしまっていたり。

 独り言が増えて、仲の良かった友達も少しずつ疎遠になって、ドラッグにはまる人の心の揺らぎが何となく分かるようになってしまったり。

 それくらい。

 悩む日がある。

 一か月に一回。

 もしかしたら、二か月に一回。

 人によっては一週間に一回。

 毎日来てる。

 そういう人もいる。

 自分は自分の人生を生きている気がしない。

 気が付いたら、誰かのための人生になっている。

 自分で選択することもできない。自分で自分を守ることもできない。自分のやりたいことも分からない。

 と、思うでしょ。

 違うんですよ。

 本当は、本当はね。

 やりたいこと、あるんですよ。

 自分のやりたいこと。

 やってみればいいんでねぇですか。

 やってみれば。

 だってさ、自分のやりたいことを、他人に無理矢理やらせるような人になりたいですかって、話ですよ。

 結局自分のやりたいことをやらなかった結果、自分よりもコントロールしやすい人にむかって、その自分のやりたかったことをやらせて、代わりに夢をかなえてもらっいうたりするわけでしょ。

 そういうことをしたい、とか、それはなしじゃん。

 自分は、そういうのにはならないし。

 なれない。

 だってねぇ、これからやりたいことやるんでしょ。

 じゃあ、その輪の中から、自分はもういないじゃない。

 その輪の中で回ってる人たちのことなんかは、知らないよ。

 そこは、あれよ。

 あれ。

 自分で手一杯なんでって言って逃げればいいし、後はもう目とか合わせないようにして遠くまで逃げればいい。

 で。

 で、よ。

 何がやりたいの。

 何が大切なの。

 何がしたいの。

 何もかもやりたいは、なしよ。

 それはなし。

 そうじゃなくて、何かこれをしたいっていう具体的な理由、書き出してみなよ。

 最初はね、その、誰かに何をすればいいかを押し付けられてたからなんも浮かばないよ。正直。でもね、焦らなくていいよ。そこは、時間をかければいいのよ。

 一個、一個、やりたいことがねぇ。

 じわぁ。

 じわぁ、じわぁ、とね。

 頭の中に出てくるから。

 そしたら、それを紙に書き出して一つ一つ音読する。

 で、それを一つ一つ実行するんだ。簡単なものからでいいよ。難しそうなものはスモールステップで夢をかなえるまでの道を細分化すれば何となくやればいいことが見えてくる。

 それがもしも、社会の望む人間像と違かったとして、気にするべきじゃない。

 そういうことじゃないからさ。

 うん。

 大丈夫だよ。

 自分に自信を持ってね。

 それで、今回来てもらったのはほかでもなくてね。

 この普通の水道水もミネラルウォーターに変える浄水器についてなんだけど。

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