筆者はこの詩集を、小説にも満たない散文を詩の形に収めたものだと謂う。しかし詩は短い言の葉の羅列ではなく、そこにメッセージが無くては成り立たない。筆者は各話で何かを探し、或いは何かを知る。自問自答なのか、それとも世の理を探しているのか。詩人の想いに触れた読者もまた、何かを探すことになるだろう。