10時間半もトレッキング&登山すると…(2)
この、筋肉痛の出方がおもしろかったです。
当日は、18時過ぎには宿に戻ったのだけど、そのあとじわじわと両ふくらはぎの下の部分に筋肉痛を感じるようになって、温泉のあとはふくらはぎのふくらみの下の方に湿布を。
これが翌日になると、ふくらはぎのど真ん中が筋肉痛に。
次の日はももとか腰とかが痛くなり、ついでに右の脇腹や右腕も(たぶん復路でストックをついてカラダを支えたりしたせい)。
さらに次の日は、左の前腕が(たぶん上りや下りで手をついたりしたせい)。
つまり、筋肉痛が毎日段階的に上に上がって来たのです。
これってもしかすると、もっと若かったら当日からある程度全身が痛くなり始めるのだろうか? こんなに段階を踏むということがトシを取ってる証拠で、年代で踏む段階数も変わる!?
という、おそろしいことを想像してしまいました。
そして、もっとびっくりしたこと。
当日の夜、ツアー完遂の祝杯、というわけでもないのだけど、屋久島の特産「たんかん」という柑橘のジュースがあまりにおいしくて、たんかんハイボールなるものをお酒の弱い私にしては珍しく1杯飲み干してしまいました。
その後、顔がパンパンに腫れてきて、疲れてたところに水分取り過ぎ? と、さして気にもせず寝たら、次の日は顔に加えて足が足先までパンパンで、よく見ると腕も太い? みたいに全身のむくみがひどくて、いやでも意識せざるを得ないほどに。
さらに翌日は、上半身の胴体の中に紙粘土を詰められてる感じで、ヘンな話、トイレで息むこともできない。
顔は4日くらい経ったらまともになって来たけど、足は相変わらず象のようで、あんなハードな運動して来たのに、体重を測ったら2キロも増えてる!
筋肉痛も、残ってはいるけど気にならないほどになっているのに、このむくみはいくら何でもおかしいと思い、ネットで検索。
すると、「登山でむくむ」というのは、意外にも当たり前のことらしく、またまたびっくり。そんなこと、聞いたこともなかったので。
原因の一つは、登山中に軽く脱水を起こしてカラダが吸水モードになると、水分を溜めよう溜めようとして、下山してからもしばらく元のモードに戻らず、どんどんパンパンになるらしい。(※)
しかし、今回の行程では、女子としては一生分くらいの汗をかいてたので、水分補給は怠りなくしたつもりです。だから、脱水を起こしていたとは考えにくいんだけど、ふだんグータラ動かない人がいきなり激し過ぎる運動したんで、カラダがいろいろな緊急事態を処理し切れなかったのかも。
そういえば、家に帰って来てから料理をしたら、味(特に塩味)が全然わからなかったというオマケもついた。亜鉛まで不足してる!?(真相は不明)
以上、いろいろ後遺症(?)はありつつも、思ったよりは元気に生還してきた。
このグータラ精神とたるんたるんの肉体で、なぜ私が目標達成できたのか、それは「マイ枕〜」エッセイの方に譲るとします。
(※)
そのほかにも、むくむ原因がいろいろ言われてます。
・登山中、トイレに行く回数が減り、水分が溜まる
・運動によりふくらはぎの筋肉が硬くなり、血液やリンパ液を送り流すポンプ機能が正常に働かなくなる
・リュックや登山用のカラダを締め付ける衣類によって、水分が滞留する
・疲労による乳酸や、筋繊維が壊れて出た老廃物を腎臓が処理し切れない
・登山の運動量に対してエネルギーが不足し、筋肉のタンパク質が分解され始めた時に出る窒素化合物を腎臓が処理し切れない
ハードな運動すると、腎臓が大変なんだなぁということを初めて知りました。
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