子守歌について考える。
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これは、カラダというよりは、ココロの方のテーマなのですが……2011年にヨソに書いたものから転載。
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ラジオから、「ゆりかごのうた」が流れてきた。
ゆりかごのうたを かなりやがうたうよ~♪っていう、北原白秋先生のアレ。
夏川りみが歌っているらしい。
これ実は、昔、日本人の精神面におけるウエットな部分は、短調な子守歌(←ねんねんころりよ、おころりよ~に代表される)のせいではないかと思った私が、ならば、代わりに何を歌えばいいかと考えた時に、個人的な推奨子守歌に認定したものです。
私の知る限り、欧米の子守歌は長調が多い。っていうか、長調のものしか知らないくらい、長調が多い。
(日本のは子守唄と書いてもいいけど、欧米のは子守歌でなければならない、そんな感じ)
子守歌をはじめ、子供のころから明るい音楽ばかり聞いて育ったら、人間はどうなるのか!?
あるいは、そういうことは人間形成に何らかの影響があるのか!?
できれば、実地に実験したかったなぁ。。。(注:つまり自分の子供がほしかった!?)
あと、ベートーベンばかり聞いた子と、モーツァルトばかり聞いた子に違いは出るかとか。
まあ、ほかの要素も絡んでくるから、厳密に判定はできないだろうけど、そういうの想像すると、ちょっとオモシロそうだなぁ。
ついでに、子守歌、というと思い出すのが、父が慣れないお守りをしてた時のことだ。
私は妹とかなり年が離れているので、妹が子守歌を必要とする年頃のころ、私はすっかり物心ついていた。
で、その時、父が歌っていた子守歌は、私にとって初めて聞くものだった。っていうか、アレがはたして、本当に子守歌だったのかどうかすらわからない。
もしかすると、短調の曲なら何でもいいだろ、と思って、全然子守歌じゃないのを歌っていたのかも(そう考えると、ちょっと軍歌っぽい気もしてくる)。
あの、心細げな、自信なさげな、それでいて、とりあえずはこうして揺すってればいいだろ的な感じで、背中を丸めて、赤ん坊の耳に顔を近づけて小声で歌っていた父の後ろ姿。
思い出すととても物悲しい感じがするのは、部屋が薄暗かったせいか、心細げな背中のせいか、はたまた、曲が短調だったせいなのか。。。
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