九死に一笑。。。
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2009年にヨソで書いたものを転載。実は笑い事じゃない。
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わたくし、かつて、このまま死んでもいい!と思ったことがあります。
それは、当時のカレシと遠出のドライブ中。
どこだったか全然思い出せないのだけど、ものすごくアップダウンの激しい田舎道(?)で、いいだけスピードを出して、ヒュ~とかイェ~イとか言い合いながら、ジェットコースターみたいに両手を上げてバンザイをしていた。運転手のカレも。
その瞬間、すっかりハイになっていて、あぁ、楽しいなぁ~。幸せだな~。今、死んでもいいなぁ~。と。
新聞に載ったら、おバカな若い男女が…と世間は言うだろう。
でも本当は、最期に私たちがこの上なく幸せだったってことは、誰も知らないのよねっ、ふんっ。くらいに思ってました。(ヴァカ気の至り)
一方。。。
その後、地方出張で、同行の男性社員の運転で取材先に向かっていた時。
非常に危ない場面があり、コトナキを得たあと、男性社員ポツリと「もし、これが明日の新聞に載るようなことになっていたら、アイツとかアイツとか、会社のヤツらから『あの二人が…ぷぷぷ』みたいに思い切りバカにされんだろうな…」とつぶやいた時、二人で顔を見合わせ、そんなの、ぜ~ったいにイヤだぁ~っ!!!死ななくてよかった〜!と激しく思いました。この差はナンだ??
同じく、こんなおバカなことでは、絶対に死ねない!!と気合いを入れて生き延びたことが、過去2回あります。
1回は、深夜の帰宅中。
車が来たので道の端っこによけて、そのまま直進していたら、目から星が出るとは、まさにあのこと。。。
突然、前頭部に激しい衝撃&目の前がチカチカパッパと光り…
何が起きたが全然理解できず、暗がりに目を凝らそうにもチカチカしてよく見えない。
幾秒かの後わかったことは、頭上に電柱があったということ。
そう、頭上なんですよ!
つまり、そこは、1本の垂直の電柱に、45度くらいの角度でもう1本電柱が斜めにつないで(?)あって、道路と直角三角形をなしてるような状態のところであり、どうやら車をよけた時に、知らずに私は三角形の中に入ってしまっていて、斜めになってる方の電柱に激突したようなのです。垂直な電柱の方に向かっていたのだったら、間違いなく激突する前に気づいていたと思うのだが。。。(っていうか、あの三角の形は何のためだ?)
あまりの痛さにモウロウとなりながら、家に帰ってからも床に就くのが恐ろしく。
というのも、絶対にアタマの中が割れて出血もしていて、朝になっても目が覚めないのではないかと思ったから。
「若い女性、電柱に激突死」
の記事見出しが、浮かぶ。
みんなが笑いをこらえてるような葬式なんて、絶対にイヤだ。
しかし、その一念が私を救ったのであった。見た目にもハッキリとわかるタンコブはできてたが。
そういえば、小学生のころのソフトボールの試合で、人の振ったバットが当たって倒れて、そのあと試合が終わるまで寝かせられてたことがあったけど、あの時も生き延びたな。(石頭?)
もう1回は、家の階段のてっぺんから一番下まで落ちた時。
急いで出かけようとしてるところ、出っ張った釘に靴下が引っかかり…足を取られてるわけだから、まさに頭から真っ逆さまに落ちる!!と。
しかし、あのような場合、人間の脳はすごいもので、0.何秒の中でいろんな考えがアタマを巡り、すべてがコマ送りのようなスローモーションのような状態になるんですねー。
このままでは頭から落ちて死ぬ→「若い女性、階段から転落死」の記事見出しが浮かぶ→葬式で笑われる→そんな笑える死に方は死んでもしたくない→ゼッタイに死なない落ち方をしなくては!!→反対側の足を出せ!!
と脳から指令が出ることとなり、自由な方の足を死に物狂いで蹴り上げて、その勢いで何とか足から落ちることができたのでした。
ダダダダ~ッとものすごい音とともに見事に一段残らず下まで到達して止まった私を、家人は「死んだ。。。」と思いながら覗きに来たらしいのだが、かろうじて私は生きていた。もちろん、お出かけはキャンセルだ。
落ちる間、声も出なかった。腰からおシリから脚まで、見事に段だら模様の打撲の跡。もちろん、腕や背中にもアザが。少なくとも1週間は歩く振動だけで激痛で、まともに生活できず、走るなんてトンでもないし、寝るのもままならない状態。段だらのところは、ところどころ筋肉がつぶれて(?)、そういう部分は長い間、硬いまま引っ込んでました。
こんな悲劇なのに、この話で友だちたちには笑われたんだけど、葬式でじゃないからいいのだ。
で、今、なんでこんなこと書いてるかっていうと…
最近気づいたのだけど、忘れもしない2005年の2月、上記同様、激しい打撲を負い筋肉がつぶれて硬くなっていたスネのアザが、やっとやっと、消えてるようなのです。
長かった。。。
っていうか、人生ってサバイバルだな~
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