”すぅすぅ、はっはっ”とマラソン雑記

昨日も私は、新しく入ったフィットネスジムに行った。もう、意地だけで。

というか、行かないとまた行かなくなるので、何も考えずに淡々と行くだけ行ってます。


たいていは、トレッドミルから始める。

このところ、マラソンの話をしてますが、私のトレッドミルの呼吸はもちろん「すぅすぅ、はっはっ」だ。(←「いだてん」風でお願いします)


この呼吸、「いだてん」を見てるからじゃない。

小学校の時だったか、マラソンなどの長距離を走る時は「吸って吸って、吐いて吐いて」と2回ずつの呼吸にしなさいと教わった。

「いだてん」を見てるからそうしてるわけじゃないけど、この小学校の指導からして金栗四三から来てたのかもしれないと、今さら感心する。


でも、調べてみると、今どきは長距離でこの呼吸法は推奨されてないらしい。


まあ、いいです。

確かに私も、ふつうの道で必要に迫られて走る時は、短い距離なら息をしてないし、長くなると適当になっている。トレッドミルで端正に走る時だけ、意識的にすぅすぅ、はっはっしてる。20分のうち、走るの数分だし。


で、昨日もすぅすぅ、はっはっ…

しながら、否応無しにマラソンの話を思い出してしまっていたので、書いておこうと思う。書けば満足して、思い出さなくなるだろう。


私が見物していた地点はスタート地点から近くて、先頭からビリのランナーが通り過ぎるまでの時間が数十分ということは書いたけど、ということは、彼らが来る前から通り過ぎてしまうまでの運営側の動きも全部見られるということなのです。

どれくらいのタイミングで車や歩行者の流れを「切る」のか。ランナーが走り過ぎていく間は、どっちもコースに入れないので。


で、全部終わって、待っていた車が規制を解かれて走り出す瞬間とか、見物人の塊が一気にごわっとほどけて、文字通り四方八方に散っていく様を見るの、けっこう好きでした。急に風景が動き出す感じで。


これが、ゴール地点に近いと、見る側もランナーの流れの途中から見に来たり途中で帰ったりするので、こういうふうにはならないのだろうな、と思う。


で、当然なんだけど、実地に見てて「おぉっ」って思うのは、マラソンで先頭で走って来るのは優勝候補ランナーではなくて、白バイとか中継車だっていうこと。


それから、マラソンには「落伍者」というものがあります。

言われてみれば、漠然とそういう人がいるのは想像できるのだけど、頑然と目の前に提示された時はなかなか衝撃だった。


私が見に行っていたマラソンは、ランナーたちの最後尾に「落伍者」と書かれた横断幕みたいなのを車体の側面につけた身もフタもないバスが走ってくるんでした(ほかの大会もそうなのでしょうね?)。

加えて、確か、医療関係者が乗ってるような車も走っていたような。


そして、驚くべきは、スタート地点に近いのに、毎回もう落伍者が乗っていた。

人によっては1年みっちり準備してきて、スタートしてすぐに落伍してしまった時の気持ちって。。。


最後に、沿道で人々が振っている旗。あれには、マラソンの主催者だか後援者だか冠スポンサーだかの名前が入っていたりするんだけど、実は見物人の列にわざわざ配りに来るんだねー、というふうになっていました。

これも、ゴール地点に近いと、沿道の人ももうどこからどこまでが見物人か境目がないと思われ、どこでどうやって誰が旗を配ってるんだろう??って感じです。

思えば、私が見ていた地点って、どういうわけか見物人が大きな交差点周りにひと塊になって、先頭が来るのを待ち構えていたような気がする。なんでだ??


以上、あくまでも私が見に行っていたマラソン大会の仕様です。


テレビのマラソン中継は私にとって、偶然チャンネルが合ってしまったのが運の尽き(?)で、ついつい見てしまったあとは「あぁ、時間を無駄にしてしまった…」と深く後悔してしまうようなものであって、ホント、できればテレビでは見たくないものなのだけど(オリンピック以外)、実地に見るとテレビでは気づかないことがいろいろあって、意外に新鮮に楽しめるって話でした。

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