ぷるるん、ぷるるん。

マジなマラソンレースを、間近で見たことありますか?


今も若いが、もっと若かったころの私は、無類のイベント好きだった。特に、今しか、ここでしか味わえないと思うといても立ってもいられず、ふだんは見向きもしないようなものでも「体験」したくなってしまうのだ。

たとえば、全然興味のないマイナースポーツでも、「ワールドカップ」となれば見に行きたくなる、そういう感じ。


マラソンについていえば、見るのは好きだけど自分が走るのは…という人は多いと思うけど、私は逆で、見るのは(オリンピック以外は)キライだけど、マラソンを走ることにものすごく憧れている。

あぁ、ランナーズハイみたいなものを味わってみたい!


で、そんな私が(テレビで)見るのはキライなはずのマラソンを毎年実地に見に行っていた時期があった。マラソン業界的にはわりと重要な位置づけにあって注目されているマラソン大会だったからというのと、一時期そのコースが通っているエリアに住んでいたからだ。有名な招待選手や外国人選手もいたりして、見てるとそれなりに「おぉっ」と思えるのもミーハー根性的にはよかった。


マラソンって、スタート地点から走り出して、最初のうちはランナーたちはある程度まとまって走っている。

住んでいたところのコースはスタート地点に近くて、ものの数十分も見ていれば、ほとんど全ランナーが通過し終わるくらいの地点だった。それがまたよかった。

これがゴールに近い地点だと、招待選手と一般ランナーのビリの人との間では「時間単位」の差が生まれているので、全部見届けようと思うと1時間から数時間がかりになると思われる。まあ、全部見なくてもいいんだけどね。


ここからがやっと本題です(前置き長っ)。

スタートから間もない地点で、いったい私は何を鑑賞していたのか。

いやもう、初めて見た時にあまりに衝撃を受けてしまって、以来、毎年それを確認して満足するために行くようなものになっていたほど、感じ入ってしまったある「事象」があった。


見てると当然、まず、有名な有力ランナーたちが走ってくるわけです。その鍛え上げられた肉体!あっぱれ!!なわけですよ。

それがふた塊くらい通り過ぎると、アマチュアや本当に素人の一般ランナーたちがザーッと来るわけです。最近は、仮装する人もいたり、沿道の知り合いに手を振りながら楽しげに走っていったり、走り出したばかりでみんな余裕があって、これはこれでそれなりに面白いんだけど、何が衝撃的かって、有力選手から後ろへ行くにしたがって、その肉体加減が見事にグラデーションになってたんです。


有力選手たちの無駄のない美しい筋肉具合に始まって、集団の最後の方は走るリズムに合わせて後ろ姿が「ぷるるん、ぷるるん」って、特にお尻の下の太ももあたりがね。

そのギャップが、新鮮に衝撃でした。


というわけで、最近、私は新しいフィットネスジムに入会した。

旧ジムに全然通わなくなっていたのに、なぜ突然魔が差したように新しいところに入ったのか。

その理由の一つがたぶん、レディース専用ルームがあるってことだった。

私のお尻の下のぷるるん、ぷるるんが、少しでも人目につかない環境、これがものすごく貴重なありがたいことに思えたんでした。。。

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