地球に挑戦したわけじゃないけれど。

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前回の骨折のその後。

子供に比べると大人は治りが遅いというのと、骨の角が分離したというような細かい骨折は、長いところが単純にポキリとなったのよりも治りづらいということで、ギプス生活は1カ月以上。


そして、やっとはずれた時の信じられない痛さ!

ギプスを取ると、自分の腕の重さで自然とヒジが伸びるわけだけど、悶えて思わず腕を抱え込んでしまう(つまり、固定していた時の形に曲げたい)くらいの激痛なわけで、ギプスが取れたあとも、だらりと自然に痛くなく腕を下ろしていられるようになるまで、しばらくは三角巾で吊っていました。

固定していた時の形に関節が完全に固まっているので、人混みで誰かと接触して少しでもヒジ関節がどっちかに動くだけでも痛い。なので、三角巾で吊るのは、この人ケガしてるから触らないであげてよ、と、周りに注意を促す効果もあります。


リハビリももちろん痛くて、けっこう長くかかりました(一カ月ではきかない)。

その後長い間、両手のひらをピタリと合わせる合掌ができなかったし(ヒジが深く曲がらない)、逆に、今でも左ヒジの関節は右ヒジのように反対側にはあまり反らせられません。


看護師さんには、トシを取ると冷えたりした時に痛むようになるわよって言われてましたが、それはあまり実感がないです。


折ってから、日常生活であまり支障を感じなくなるまでにざっと3、4カ月、ほとんど意識しなくてよくなるくらいになるまで半年近くだったでしょうか。


では最後に、この骨折をネタに、いろんな人がいろんなことを言ってた、というお話をもう一つ。以下、過去ブログより転載。

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骨折の話につけ足しがあります。


私が骨折したのは、年末時期。その時、ちょうど会社には、足首の重症の捻挫で松葉杖をついていた人と、転んで手の小指を骨折した人がいました。


私を入れて、全員女性。


そして、私たちは、社内でしばらくの間「年末3馬鹿トリオ」と呼ばれていました。ふん!「3」と「トリオ」がダブってるってば。


そして、年明けに会社の先輩から届いた、今でも忘れられない年賀状。

「年も押し詰まってから、大地にカカト落としを食らわした○○さん、空手チョップを食らわした○○さん、そして、大地にエルボーを見舞ったあなた。3人とも、地球にはもっとやさしくしましょう」。


地面に痛めつけられたのは、私の方なのに…と、腑に落ちないながらも、なんとなくほんわか気分で唸ってしまった1通でした。

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