第12話

 まあ、結局は振り出しですけとね。

 吹っ切れたのは、良いのですが、、、

 普通に考えて、成人女性が未成年男子と付き合ってるっと言う、絵面が、もう、犯罪ですよね。

 25歳で初恋し、成就したかと思えば、、、

 両親が、見たら、、、別に泣かないですね。

 私の両親は、放任主義と言ってはいますが、最早、育児放棄なみですからね。

 あの二人に限って、そう言う心配はありません。

 夏巳くんの両親も、よくよく考えると、、、直接会った事はありませんが、話しに聞く限りでは、私の両親と同じような感覚でしょうね。

 後は、世間的な印象ですね。

 夏巳くんは、コンプレックスを覚える程小柄な背ですから、私と並ぶと違和感がありますよね。

 私みたいな、大人な女性(個人的な意見)と一緒に見られた不味いでしょう。

 外では、必ず変装するようにしましょう(後程、不審者と思われる服装で外室し、夏巳にかなり怒られました)。

 やっぱり、変装と言えば、サングラスとトレンチコートよね!


 ミーンミンミンミンミーーー。


『今日も、都市部では、かなりの温度となるでしょう。外室時は、薄手の服装で、日傘や水分補給できる物を持参しましょう』


 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


「百合さん!何を考えてるんですか!こんな猛暑に、何でまた、その変態変装して外に出歩きに出てるんですか!」


「変態変装だだなんて、、、きょ、今日は、ちゃんとホットパンツに、ノースリーブだけど、ちゃんと着てるのよ?」


「何で、上に余計なコートを着ちゃうですか!そのままでいいじゃないですか!凄く可愛いくいいのに!」


「、、、そんな、可愛いだなんて、、、」


 そう言って、百合さんは顔を赤く染めるとそっぽを向いてしまった。

 現在、自宅前の玄関にて、百合さんが遊びに来てくれた場面です。

 上は、ミントブルーのノースリーブアンサンブルと言う薄手のニットを着ていて、二の腕の白さが眩しい。

 下は、紺色のホットパンツで、細っそりとした足が伸びている。

 全体的に、夏らしいのだけど、、、上のノースリーブの首回りが、Vネックの為、タワワな部分が溢れそうである。

 それによく見ると、汗をかいてるせいで上は薄らと透けてるし、暑さで上気した頬は赤く染まっている。

 はっきり言うと、凄くエッチである。

 僕以外の人には、絶対見せたくない。

 僕って、独占欲の塊だな。

 束縛し過ぎて、嫌われないよう頑張ろう。

 それにしても、今、外は35度を超えているのに、またこのような格好をして来たのか。

 いい加減学んで欲しいな。


「とっ、とりあえず、中に入って涼も?」


「は、はい。お邪魔します」


 もしかしてだけど、やっぱり年齢差を感じて、変装でもして来たのかな?

 幾ら見た目がお子様(お胸は立派です)でも、成人済み女性の百合さんがこんなちんちんくりんな男子と付き合っていたら世間体が悪い。

 あまり気を使わせないように、しっかりとしないとな!


 ♡♥︎♡♥︎♡♥︎♡♥︎♡♥︎♡♥︎♡♥︎♥︎♡


 キャーーーーーーーーーーーーーーー!

 恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい!

 夏巳くんに、変態変装っていわれちゃたー!中の服は、ちゃんと今時の可愛い物にしたのに、目線を逸らされた。

 やっぱり、25歳は、最早おばさんなの?

 いや、まだ折れるのは早いわ私!

 目を逸らす時、顔を赤くしていたし、照れているのよね?

 肌の張りでは、あの二人には勝てないし。


 ピンポーーン。ガチャ。


「邪魔するよー」

「お邪魔します」


 そう言って入って来たのは、くだんの二人である。

 今時のJKらしく、ただ涼しいだけではなく、肌の露出等で若さをアピールして来てます。

 夏巳くんも、これでは、気持ち揺れ動くのではな?

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