リリィナイトオブプリンセス

菅野カツノリ

第1章さよなら退屈な人生とあたしの命第1話シスターと鎌とあたし

深い眠りから目覚めたかのようにふと…目を覚ます。

一体自分がなんで眠ってたんだイマイチ思い出せない。部屋でのんびりパソコンで動画を見ていていつのまにか寝落ちしてしまったのか。いや今の自分は制服を着ている、学校の授業が退屈で先生の話を無視してぼうっとしていたらいつの間にか眠ってしまたのか。

だかどっちとも違うだった。

「ここは……どこだ」

辺りは暗いが自分の周りとすぐそばに置いてあった机と向かい合うよう設置された椅子は妙に明るくかった。

本当に一体ここはどこなんだ。まあ、ここで考えたって何も始まらないとにかくなにか行動しよ。

ズキズキと頭痛のように痛む痛みを堪えながら歩きだそうとすると。

「お目覚めになりましたか」

突然聞こえできた声に驚き後ろを振り返るとそこには、さっきまで誰もいなかった机の

椅子に天使の羽を生やしたシスターのような女性が座り、シスターの隣には大きな鎌を背中に背負っている女性が立っていた。

一体どうやって現れたかは分からないが少なくともこの二人は人間ではないことだけは分かる。

「さあ、お座りください」

椅子に座るようにシスターにうながされあたしは椅子に座る。

「はじめまして私の名前はレミエルと申しますそしてこちらは私の秘書サキエルです以後お見知り置きを」

「はじめまして…レミエル様の秘書をしてるサキエルと申します…まあ…その…よろしく」

サキエルと名乗る鎌の人はどこか申し訳なさそう顔しているが一体どうしたんだろ。

自己紹介を済ませたレミエルはどこらかともなく辞典のような本を取り出し、本を開くとあたしと本を見くらべる。

「一応確認させてもいいかな貴女のこと」

「あっ……はい…」

あたしは、レミエルの質問に答える。

あたしの名前は、一ノ宮牡丹ひのみやぼたん。性別は、女性。年齢は、十六歳の高校二年生(不登校)

「はい、ありがとうじゃあ次は…」

「ところでここはどこなんですかなんであたしはこんな所にいるんですかそもそも貴女達は誰なんですか」

あたしは、おもわず声を上げて二人に訴えかける。

「まあまあ落ち着いて」

「これが落ち着いていられるか」

あたしは、八つ当たりするかのよにサキエルに怒鳴り散らす。当然のことだ、ただでさえ今の自分のおかれている状況が分からないのに落ち着けと言われても落ち着けない。

「まあ牡丹様そう目くじらを立てなくてよい安心しなさい今から教えますから」

そういうとレミエルは指を鳴らし黒い靄のようなものに包まれて消えたと思ったら一瞬であたしの目の前に現れた。

なに、なにが起こった、一体どんなマジックだ。レミエルの瞬間移動に面食らっていたらあたしの頭の上に手を乗せる。

「さあ心を落ち着かせて私の声を聞きなさい一体なんで貴女はここにいるのかそして貴女自身に何が起こったのか思い出せてあげる」

あたしは、心を落ち着かせて彼女の声に耳を傾ける。すると、少しずつ記憶が呼び起こされていく。

そうだ………あたしは………。

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リリィナイトオブプリンセス 菅野カツノリ @Kan-Sugano

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