我々は様々な事象を探し出しては理由と理屈のレッテルを貼るが、分からない事に対しては「神」や「魂」と言った概念を持ってきて安心を求める。人間が織りなす悲劇と喜劇。偶像化した理論の隙間を縫って、暖かく安らかな居場所へ彷徨う我々に、この作品は嘲笑を投げかける。「おいおい、神ってヤツはアンタらを見て笑ってるぜ」と。