【解答編1】人数制限
4月30日に、いくつかの短編作品を読んでいて感じたことです。
「最初の数行で三人以上の人名が出てくると、ちょっと読みにくいな」
今回のエッセイでは書かずに飛ばした『4月14日に書いていて思ったこと』とも少し関連する話です。
この機会に触れておきますが、4月14日に書いていて思ったのは、
「短編では、登場キャラを増やし過ぎたらダメだなあ」
ということでした。
今回は、それと似ていますが「特に序盤で」ということです。ある意味『書き出しの一文』と似ているかもしれません。
特に短編の、冒頭の数行。
読んでいて、まだ物語に浸りきれていない段階で、あまりたくさんの登場人物が出てくると、それだけでゴチャゴチャした感じがするのです。
小さなエレベーターに定員以上、ぎゅうぎゅうに押し込んだ感じ……といえば、伝わるでしょうか。
前回も書いたように、カクヨムで読む場合、私は「この人は、どんな作品を書いているのだろう?」くらいの興味で作品を読み始めることが結構あります。その程度の『いい加減な読者』にとっては……。
冒頭の数行における『定員』は、二名まででした。
読んでいて気になったのは「短編の序盤で」でしたが、4月14日に思ったように短編全体でも同じでしょうし、それこそ長編でも『定員ルール』は適用されるように思います。
ふと、自分が知っている商業作品のハーレムラノベ・漫画を思い浮かべてみました。
ハーレムものでは、ハーレム要員としてたくさんの女性キャラクターが登場します。
でも、彼女たちは、一斉にワーッと出てくるでしょうか?
そういう作品もあるのかもしれませんが、普通は、一人ずつ順番に登場してくる気がします。特にラノベならば「この巻のメインは、この女の子」みたいに、わかりやすく各巻ごとに一人ずつ、キャラクターが掘り下げられていく印象です。
最初から読者が真面目に読むであろう商業作品でさえ、そうなのです。多人数がウリのハーレムものでさえ、そうなのです。
ましてや、読者が流し読みすることも多いであろう、WEB小説ならば。
「登場人物それぞれが、読者の頭に一人ずつ定着していくように……。丁寧に一人ずつ順番に、作品に登場させるように心がけよう」
そう思ったのでした。
……これ、一応は『読者の途中放棄』に対する解答の一つになりますよね?
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