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 それから、タルサを中心にした国づくりと、俺の稽古の日々は続いて行った。


 国境沿い配備された兵士たちの武装はこれまでにないほど充実しているし、公務員として警察や消防隊に近い組織も整備されていく。


 大胆な政策変更は悠久の魔女が国の方針を変更したということになっていて、少しずつではあるけれど、今まで悠久の魔女が対応していた細かな事柄が国民によって代わりに行われるようになり始めた。


 それらを回すための財源は、教会から集められた魔力を換金したモノがあてがわれている。


 アリシアの活躍もあって、魔力をため込んだ水晶を山ほど積んだ馬車が、お屋敷へと毎週届いていることもあり、タルサの計画は順調だ。


 気づけば、俺が悠久の魔女のお屋敷に来てから一か月が過ぎていた。


 俺はずっと剣の稽古ばかりだったけれど、タルサにはタルサにしか解決できない事柄が増え、悠久の魔女の代わりとして出かけることも多くなっていた。


 しかし、そんな問題を抱えているにも関わらず――タルサと過ごす異世界生活は快適で、楽しくて、愛おしくて。


 俺はいつの間にか〝この生活がずっと続けばいいのに〟なんて考えるようになっていた。

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