125
メイド服では気づかなかったが、今のミーナさんは体のラインも強調されていて、その流線形のシルエットは
「……あの、ここって混浴だったりします?」
聞きながらも、目のやり場に困る。
無理やり視線を引きはがすと、ミーナさんは笑っていた。
「今日は慣れない稽古で大変だったでしょう? お背中をお流ししようと思いまして」
なんとなく、タルサの顔が頭に浮かんだ。
断るべき、なんだろうか?
「そこに座ってくださいね?」
ミーナさんに笑顔で言われ、俺の思考が止まる。
……これはメイドの仕事として許される行為なのだろうか? 純粋に文化の違いか? それともミーナさんが、果てしなく天然なだけか?
「ひ、一人で洗えますんで、お気遣いは嬉しいんですが……そ、その、大丈夫ですよ?」
やんわり断ろうとしたが、ミーナさんは俺の手を握る。
「なかなか一人では洗いづらいところもありますし、遠慮は無用です! 私は体を洗うことも得意でして――このメイドに是非ともお任せくださいっ!」
ミーナさんが、自慢気な表情で俺を見上げていた。
タオルに包まれた胸の谷間が、すぐそこにある。
俺の思考は混乱を極めたが、お、俺は、誘惑には負けない。
お、俺は――タルサ一筋だぞっ!?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます