99


 5024829位。


「俺の順位が、上がってる!?」


 ランクはDDのままだったけれど、元の順位はもっと下だ。


「……なんで順位が上がったんだ?」


 俺の日ごろの行いがこうそうした――わけじゃないよな?


「裏面の詳細を見てみるがよい」


 タルサに言われ、俺はカードをひっくり返してみた。


 そこには俺の能力値などの詳細が書かれている。


 その中で俺の興味をいたのは、信者の数だ。


「俺に、信者ができてる!?」


 更新前は0人だったそのらんに、信者が一人と記載されていた。


「……わらわはお主様の願いから解放された」


 振り返ると、タルサが視線をそらしていた。


「つまり、妾はお主様の信者になることができるという訳じゃ」


「タルサが、俺の信者になってくれたのか!?」


 俺の言葉に、タルサはニヤリと笑う。


 俺は登録カードを見つめながら感動していた。


 この異世界で、やっと前に進めた気がする。


「黒い腕は、妾が生きているとは夢にも思わぬハズじゃ」


 タルサは腕を組み、思案顔しあんがおになった。


 タルサが腕を組むと、たわわな胸が腕に乗って強調される。


 ……正直にいうと、話に集中できないから辞めて欲しい。

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