act8尋常ではない四色VS無色
『地獄具現・厄災火人』で火だるまになった『あの男』が『天災の魔神』アル=ダジャールが三十三代目、アル=ダジャール三十三世に突っ込んでいく。
「うおおおおおおおお!」
アル=ダジャール三十三世は自分の周囲にある風のバリアを更に大きくして風のバリアを風のドームにした、『紅蓮阿修羅蟷螂』を吹き飛ばしたような火が触れれば勢いが増すのではなく、火そのものが消えてしまう風圧。
「どうした?貴様そのものは蝋燭なのか?」
火だるまそのものの火の勢いは足りていない、それが何か、誰もまだ気づいてない。
「そこの神父、宗教戦争は後回しにして手を組まないか?」
アル=ダジャール三十三世は余裕綽々で防御を続けながら華蒼院ガブリエラにそう言う。
言われた華蒼院ガブリエラはため息をつく。
「魔人と一時的な同盟を結ぶのは
魔霊は中東の方ではジンと呼ぶ、その中でもイブリースの名前は元々多くの人達に知られてるだろう、それは小瓶に封印されたという伝承以外の全てはで暴力的で狂っていた。
その華蒼院ガブリエラの真名看破にアル=ダジャール三十三世は反応する。
「ヤツが
アル=ダジャール三十三世が『あの男』の『地獄具現』に関する能力をそう推測した。
「『
山峰獅子騎がそれを聞いて辟易する。
「んーん?いつもならこの程度の風圧で消えたいのに、おかしいなー、おかしいなー」
『あの男』が自分『地獄具現・厄災火人』の出力が上がらないことを疑問視して、風のドームに突っ込むのもやめて火だるまもやめた、鬼堂辻はその隙を逃さずに、重力因子を思いきり、放出して、『あの男』の周りにそれをまとめさせ、そのまま、重力をあげた。
そして、地面にクレーターが出来た。
「なるほど、これはまだ
『あの男』は余裕そうだった。
しかし、『あの男』は大切なことを忘れていた。
「ありゃりゃ、もしかして、自分そのものが本来持っている『魔霊』を持ってない?あぁそれでさっきから並行世界を重ね合わせられないから火力が弱かったり、ブラックホールの無限大の重力を浴びたセーブデータも無いからこんな重力の垂れ流しですらすぐに適応できないのか、こりゃ、時間がかかるなぁ」
『あの男』はそう言いながら片ひざをつく。
その火力に『あの男』は不満げだった。
「平行世界を重ね合わせられない、
そうして『あの男』は片手を突きだして。
「『地獄具現・火塊抽出』!!!!」
自らの『
「ちっ!」
鬼堂辻は自分を無重力にして空中に浮遊しながら逃げて爆炎から逃れた。
「うぉっ!?あぶねぇ!」
山峰獅子騎は全身に放電させて、体中の全神経に電気をまとった事による高速移動で爆炎から離れた。
「ふん!」
風のドームを風のバリアに圧縮してアル=ダジャール三十三世は爆炎を防いだのだった。
「ちょっと危ないじゃないの!」
白いゴスロリ、甘々で可愛らしい甘ロリと呼ばれる服をしたロシア人の少女は自分の前に氷の壁をつくって爆炎を防いだのだった。
「うおぉわーーーー!」
華蒼院ガブリエラは雨を操る能力でそれを操っても氷の傘があるので自分の周囲に自分の能力の力を発揮できず爆炎を浴びてしまう。
「まずは一人、そして、自らに『魔霊』もなく、
『あの男』が突きだしたままの片手からまた何か放った、それは大きな
「ふはははははははは!PSYREN -サイレン-の夜科アゲハの
山峰獅子騎は自分に地面を削りながら向かってくる
「タッチアンドデス!触ったら死ぬな!?」
山峰獅子騎はそう叫んで、更に全身に放電させて、文字通り神経を張り詰めて高速移動を始めた、それもかなり明後日の方向である。
「逃げたまえよ!
そうして『あの男』は多対一の基本、一人になった者は多い方を一つずつ潰していくをこなしていき、五人から三人にまで減らした。
「さて、次はどうするか」
『あの男』は上空を仰ぎ見て鬼堂辻を見た。
「次はアイツかな、では、先ほどの技の改良型を放とうか、『無明顕現・黒乱死狂』!」
先ほどの消滅系らしき無の力の塊である
鬼堂辻はその無数の
「では、宣言通り、まずは貴様からだ、『天災の魔神』アル=ダジャール三十三世よ!」
同時に『零次元』の能力ーー
「負荷を許容できる不死身さはいいよなぁ」
それでも、ドロリと両目や鼻、耳から血を吹き出していく『あの男』なのであったのだ。
「脳味噌が普通ならもう泥々の半透明のゼリー風スライムになっているが自分は違うぜ」
「悪魔とも取引されてないし冥王の庇護にあっていなくても元々不死だ、原理としてはゾンビ化しながら自我を得た山峰獅子騎と同じ膨大な生体電流で無理矢理魂を戻した、日本の呪術では反魂の術と呼ばれているそれを使い、我は死んでるが死んでいないのだよ」
『あの男』の雰囲気が変わり、『あの男』から殺意に近い寒気のするあの世の息吹に近いそれを発した、どうやら
「冥王は沈黙してろ、自分は能力の制御に忙しい、負荷はどうでもいいが制御はせねば」
『あの男』の雰囲気がまた変わる、この『零次元』の力、
それは『あの女』しか
無数の
山峰獅子騎はそれを背後から見て呟いた。
「………やったか?」
「はっ、『あの男』が死ぬわけないじゃない、だって、『あの男』なのよ?」
甘ロリ姿のロシア人の女が山峰獅子騎の言葉を鼻で笑いながら、そう断言した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます