告白(山村目線)

 なんで?私あんなことを口走ってしまったのだろう。     

 しかも、よりにもよってなんでツンデレなのよ。    


 この事は誤解っだって言おう。  

 え…でもどうやって声をかけたらいいか、わかんないよ…。 

 意識すると駄目だな。

 

「あ、その、山村?」 


 原田がそう声を掛けてきた。

 

「ななんあな何?」 


 いきなり話かけられたから緊張で声が震えてしまった。


 「さっきの事だけどさ…」


 原田は気まずそうに言い出した。


 「ん?!」 


 さっきのってまさか…。


 「その、俺のこと助けるために、あんな嘘をついたんだよな」


 彼は一つ間をおいて言った。


 「その、ありがとな」 


 「ちが、違う!助けるためとかじゃなくて、本当に君のこと…」


 何故否定してしまったのだ私は。 


 「好きなの」   


 え?今私「好き」って言った?


なんで告白してるよの。

もう少し好感度上げてからと思ったのに…。


「ん?好きって何が?」

 原田は不思議そうに首を傾げて言った。


「この鈍感めがぁぁぁぁ!」


 椅子から立ち上がり叫んでしまった。


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