第6話

どれくらい時間が経ったのだろう。

空はすっかり暗くなり、また降り始めた雨を月明かりが照らしていた。


僕は自販機でコーラを買って一口飲んだ。

炭酸が僕の全てを溶かしてくれるような不思議な感覚に襲われた。


この時間が永遠になればいいのに。


そんな叶わないことを考えながら、耳にイヤホンをつけ、家を目指して歩き始めた。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る