お披露目前にお参り

『大黒様と情報交換』


 明神さん。拝殿。まずは、昨夜のことを大黒様にもご報告。


(光龍様、なんと麗しゅう御姿!)

(そんなにジロジロと見るものではありませんよ)

(そっ、そうですね。浮かれている訳にもいきませんよね……。)


 大黒様は光龍様にぴしゃりと言われ、バツが悪そうにしている。横から口を出すのは申し訳ないけど、時間もないので俺から大黒さんに質問。


(禰宜さんのことで何か気付きませんでしたか)

(あぁー、彼奴は真面目でな。まさか漆黒の闇が巣食うとは思わなんだ)

(もう少し、監視を強めることね)

(重々、承知しております)


 大黒様、本当に大丈夫かなぁ! 心配になるよ。ほとんど情報をもらえなかった。けど、敵は強大。共同戦線を張らなければ、勝ち目はない。これでは、1000万円宮司さんの協力も必要かも知れない。


『1000万円宮司さん』


 明神さん。大黒様との情報交換? を終えた俺達は、今度は1000万円宮司さんのところへ押し掛ける。昨年できたイベントスペースは、10時から使わせてもらう約束だったけど、まだ9時半だというのに、開けてもらうことができた。


 加茂権禰宜さんの取り計らいで実現したんだ。相当反省しているみたい。けど、ちょっと温度差があるんだよな。漆黒の闇のこと全く分かっていないみたい。権禰宜さんは、対バンライブイベントの細則を色々といじりまくったことに恐縮しているに過ぎない。しかも、身から出た錆というか、イベント自体がかなりのピンチみたい。


「参加者が大分減ってしまいまして……。」


 そりゃ、そうだよね。8人以上で参加とか、物販は1品2000円までとか、規制が強すぎるもの。けど、お陰で俺達にとってはやり易いように便宜を図ってくれた。だから、俺達は協力を惜しまないことにしたんだ。


「あっ、そうじゃ。鱒くんや。私に付き合わんかな?」


 1000万円宮司さんが、俺に声をかけてくれた。この人も呑気なもので、漆黒の闇のことは全く知らない。神様の声はときどき聞こえるらしいけど、姿は見たことがないらしい。俺も光龍様の本当の姿は見たことがないけどね。


「君の年収を上げる方法について、語り合おうではないか!」


 俺にとってはとても魅力的な話だ。練習だけなら光龍様やあゆみさんや優姫と、舞台慣れしているあおいさんがいてくれるから、現場には俺はいなくても良さそうだし。どうしよう? 話を聞いてみようかなぁ!


(行って来なさい。漆黒の闇の活動は昼間は限定的だから)

(では、遠慮なく。そうさせていただきます!)


 こうして俺は、1000万円宮司さんと、俺の年収を上げる方法について話すことになった。楽しみ!


『光龍大社』


 明神さんの社務所。光龍大社のとは違い、何棟もある。そのうちの1つには宮司室と隣接して応接室もある。年収を上げるってことは、神社そのものを大きくするってことなんだろうな。俺は漠然とではあるが、そんなことを考える。良い刺激になる。けど、1000万円宮司さんの話は、それ以上に刺激的だった。俺の知らないことをいっぱい教えてくれた。


「鱒くんは、光龍大社について、どれだけ知っているかね」

「はい。1万年以上前から祀られていたと親父、いや、前の宮司から聞きました」

「昇龍伝説は?」

「はい。我が光龍大社の池から、龍が天に登ると聞いたことがあります」

「見たことはあるかい?」

「いえ。さすがにそれは……。」

「では、人身御供の伝説は?」

「えっ……。」

「真魚光受姫の人魚伝説は?」

「人魚! いや、はじめて聞きました……。」


 俺は、心底自分が情けなかった。先祖代々受け継がれている神社だというのに、その成り立ちについては、全くの不勉強だったのを認めざるを得ない。それから、1000万円宮司さんの講釈が続く。そんな話を聞いたところで普通の人は退屈だと思う。俺だって1ヶ月も前にこの話を聞いていたら、退屈に感じたかもしれない。けど、宮司になってまだ数週間の俺だけど、色々な体験をしてきた。そんな体験と1000万円宮司さんの話を重ねていくと、とても興味深かった。


『私説・神社体系』


 1000万円宮司さんの話は、基本中の基本といえる、神社の分類からはじまる。色々なところで言い古されているから、はじめて聞くことは少なかったけど、仮説を交えての話は、今までの俺が知っている神社のお話とは違って、俺の頭にストンと入ってきた。何もかもが腑に落ちる。1000万円宮司さんは、それほどに光龍大社を高く評価してくれている。光龍大社の宮司である俺からすれば、気持ちの良い話なんだ。


 神社の分類は、2軸4元で語られることが多い。1つ目の軸は『官営』と『民営』、2つ目の軸は『本流』と『傍流』。1つ目の軸を『中央』と『地方』におく研究もあるけど、それは、『官営』の中に『中央』と『地方』があるという解釈をした方が良い。お祀りしている神様が記紀に載っているのは『官営』で、載っていないのが『民営』と考えれば分かり易いかもしれない。


 光龍大社について考えると、こうなる。光龍様は記紀に載っていないから『民営』で、宮司の年収が200万円と零細だから『傍流』という訳。『民営・本流』には、菅原道真公や豊臣秀吉公をお祀りしている神社なんかが入る。


 で、1000万円宮司さんの光龍大社への評価は、何故か『官営・本流』に当たるんだ。ただし、官営の頭には『1万年以上前の』という言葉が付け足される。1000万円宮司さんが説明してくれた理由は簡単。俺が知っていた昇竜伝説も、知らなかった人身御供伝説や人魚伝説も、全て1万年以上前のものだからだ。けど、1万年以上前に神様を祀るような文明が存在していたかどうかとなると、多くの人はなかったって答えるだろう。だから、私説止まりなんだと。


『迫り来る漆黒の闇』


 1000万円宮司さんの話を聞いていて、なんだか無性に光龍様と話がしたくなる。全てをご存知のような気がするから。けど、気安くは話してくれないだろうな。神々の事情に人の子が首を挟むなとか言われそうだ。


 けど、そのあとに続く1000万円宮司さんの話を聞くと、俺は駆け出していた、無論、光龍様のところへ。だって、1万年以上前の文明が1つではなく2つあり、そのうちに1つは、闇の文化だったと聞いたからだ。1万年といえば、光龍様も1何年の眠りから覚めたって仰っていたことがあったような気がする。


 俺が応接室を勢いよく駆け出したあと、もう1人、別の男が招かれている。俺が知ったのはずっと後のことなんだけどね。その男とは、今朝方電話で話をしたばかりだった。


「鱒くんや、これで良いのかね?」

「上出来ですよ! これで、貴方の私説は仮説となり、真説となりましょう」


 明神さんの1000万円宮司さんには、虚栄心とか名誉心というのはほとんどない。彼が研究に勤しむのは、正に真実を暴くためである。そういう人間を操るのは、神様よりも人間の方が得意なのかもしれない。マスカレード。親父は幾つの顔を持つのか。


『練習でも迸る汗でステージは輝く』


 俺が応接室を出て、イベント施設に着いたのは、10時位だったと思う。練習も最終段階に入り、熱が入っていた。


「まりえは、もっと大きく動きなさーい!」

「あゆみ、そこで少し遅れるから気を付けて!」


 1番大きな声を出して指揮していたのは、あおいさんだった。金魚達の中では1番最後にメンバー入りしたあおいさんだけど、やると決めたらストイックで、周りはついていくのが大変そう。みんなが俺の入場に気付いて、休憩したいオーラを出すなか、あおいさんは知っててあえて無視するほどだ。あのまりえでさえ、自由に身動きできないみたい。俺は、練習が途切れるまでしばらくは待つことにした。以前の俺には考えられないくらい、今の俺はみんなの動きというか考えが良く分かるんだ。


 その後もしばらくは練習が続く。光龍様を除く全員が満遍なくあおいさんにダメ出しされたと思う。そんな中、休憩を切り出したメンバーがいた。


「あおい、少し休みましょう!」


 言い出したのは意外にも光龍様だった。


「意外ね、まない。アンタが1番先に根を上げるだなんて!」

「そうじゃない。あおいも気付いているんでしょう」

「分かったわよ。休憩。きっかり5分。それで良い?」

「はい、スタート!」


 そう言って、光龍様は汗ひとつ掻かずにステージを降りる。驚いた。けど、それ以上に驚いたのは、あおいさんを見ていてのこと。あれだけ動き回り、みんなに指示を出して、駄目出しして、活き活きとしていたのに、休憩に入ると真っ先に倒れこむんだもの。それだけ気を張っていたっていうことの証拠なんだと思う。


『まない』


 光龍様の鶴の一声? で、休憩に入った「はねっこ」達。ステージ上でヘタレ込んだあおいさん。まりえも優姫もついていくのがやっとだったみたいでその場で寝転び、大の字になる。


「はぁー疲れた!」

「あおい、だったらもっと早く休憩にしてくれれば良かったのに」

「何言ってんのよ、優姫。休んでいる暇なんかないのよ、本当は」

「でもね、あおい。疲れた身体で練習しても成果は上がらないよ」

「逆よ。しいかにはまだ分からないだろうけどね」

「過酷な環境で身体を動かしておかないと、極度の緊張には耐えられない……。」

「さすがはアイリス。分かってんじゃん」

「それにしても、まない、すごいよね」

「まことの言う通り。あれは、化け物よ、ったい!」


 あおいさんの頭にタライが直撃する。昨日までのより、かなり大きくなっているみたい。気の毒で仕方がない。それからこれもあゆみの提案らしいけど、みんなの言葉遣いには、ちょっと違和感がある。ファーストネーム呼び捨てで統一されていることとは良しとして、光龍様のことを『まない』って呼んでいること。光龍様の本名は、『真魚光受姫』だから、そこから取って『まない』ってなったのは何となくだけど理解している。


 折角の休憩、話しかけて怒られるのは嫌だなって思っていたけど、光龍様はちゃんと俺の方に近付いて来てくださる。話があるってこと、分かっているみたい。とってもありがたい。


『休憩時間に咲く花は、普通の女の子?』


 人並以上の身体能力を誇る金魚巫女達。5分の休憩中は、リラックスしておしゃべりしている。ただ1人、まりえを除いては。まりえにいつもの元気がないのは、昨夜の事件が絡んでいるんだろう。それにしても一言も喋らずに休憩を終えるだなんて、俺が知っている普通の女子っぽいまりえとは大分違う。といっても取り憑かれている訳ではないみたい。まりえなりに真剣にアイドルをしようと思ってくれているんだと思う。


「ちゃんと汗拭きなさいよ! 身体冷えるから」

「はぁーい」

「しいか。何、生返事してるのよ。シャッとしなさいシャッと」

「えー、休憩中くらい良いじゃん」

「それが駄目なのよ。休憩はあくまでも次の練習の準備なんだからね」


 みんなが、頼もしくもあり、微笑ましくもある。少し前までの俺だったら、そんな様子は気にも留めず、スルーしていたかもしれない。気付かなかっただろうし、もし気付いたとしても、相手にしなかったと思う。抱きしめたいとか、労ってあげたいという感情ははたらかなかったと思う。何せ、人と関わることを避けて生きてきたんだから。


「で、話って何?」


 そんなことを考えていたら、光龍様はもう直ぐ目の前にいた。昨日までより数倍磨きがかかったスーパーボディーだ。神々しさもかわいさも、当社比5倍増しっていう感じだ。5割でなく、5倍! 俺の目は自然に太ももに行ってしまう。今度は生まれ変わった光龍様のスーパーボディーのスーパー太ももで膝枕してもらいたい。デレるー!


「タライ、落とすわよ!」


 光龍様の性能の変化は、容姿だけではない。俺の思案なんか全て見透かしている。大きくなったタライの直撃だけは御免被りたいものだけど、あまり自信がないな。きっといつかは大目玉を喰らうんだろう。怖い!


 そうだ、光龍様が生まれ変わった理由についてだけど、簡単なこと。俺がお習字を頑張ったってこと。念入りに15分かけて擦った墨で御神札を作り変えたって訳。しかも7回も書き直したんだ。1番良いのを使ってみたら、あらゆる性能が5倍増しになったんだ。光龍様も気に入ってくださっているんだ。俺氏、良い仕事してるっしょ!


『聞かなきゃはじまらない!』


 生まれ変わった光龍様が俺の目の前にいる。それだけで俺は緊張してしまう。けど、折角光龍様が時間を取ってくださったんだから、ちゃんとお話ししないと。光龍様は休まなくても良いのに休みを要求して俺のところまで来てくださったんだから。さぁて、何から話そう!


「光龍様、1万……。」

「……。まないって呼んで、マスター」


 きたきたきたー! これだよ、これ! 俺が光龍様にマスターって呼ばれるなんて! しかもこれからは、『まない』って呼ばせていただけるなんて! 幸せの大タライだー!俺は高揚する気持ちをなるべく抑えて、咳払いをして言う。


「ゴホッ、ウ、ウン! まない、教えて欲しいんだ。1万年前のこと!」

「……。マスターには今日から毎日、首の筋肉トレーニングを義務付けます」


 俺の顔から、血の気が引いた。1万年前のことって、やっぱりどう考えてもNGワードなんだよなぁ。タブーってやつだ。けど、今日はチャンスかもしれない。俺氏、まだ首の筋トレしてないし! 今日はさすがにアレは来ない!


「けど、漆黒の闇と何か関係があるんじゃないですか……。」

「……。はい、これがトレーニングメニューよ」


 あらかじめ用意されていたかのような素早さは、優姫以上かもしれない。けど、優姫と違うのは、俺がやる気になったかと言うと、そうではないということ。優姫の方が人を乗せるのは上手い。光龍様、じゃなくって、まないの場合はクール過ぎてとてもじゃないけど、やる気にはなれない。けど、やるんだろうな、俺氏。だって、鍛えておかないと命に関わる気がするし。あおい、って言ってもいいか分かんないけど、あおいは丈夫そうだから狙われるんだろうし。まないはタライの大きさとかも計算に入れていると思うし。俺はトレーニングメニューの書かれた紙をありがたく頂く。


『あおいの役割』


 明日からはじまる過酷な筋トレを想像して、俺は暗く影を落とす。首だけマッチョって、想像するだけで気持ち悪い。結局、まないからはなんの情報ももらえなかった。ステージ上、アイリスからまないに声がかかる。


「まない、手伝って!」

「ええ。すぐ行くわ」


 もうそんなに時間が経ったのか。5分って短い。まだ何も話していないのに。まないがゆっくりとシューズの紐を結び直す。それを見ているあおいはカリカリしてるみたい。


「何よ、その生返事。気合い入れなさいよ、気合い! って!」

「あおい、少し黙って」

「んー、もう。この暴力女神! って!」

「はじめるわよ!」


 そう思っているのは俺だけではないと思うけど、あおいは大変だなぁ。休憩中に都合3回もタライを喰らっている。それだけじゃない。ヘタレ込んで動けないまりえの身体を拭いてあげたり、ステージ上に迸っていた汗も拭き取っていた。ちゃんと、次のことを考えて行動しているのがよく分かる。かなり大きな負担だと思う。


 それに比べて、俺はどうなんだろう。どうやって話すか、何を聞こうか、ちゃんと考えてからここに来たって訳じゃない。ただ、居ても立ってもいられず、駆け出しただけ。挙句になんの情報も得られなかった。そればかりか、みんなの練習を邪魔しちゃった。みんなにマスターって呼ばれて、浮かれている場合じゃない! 今のままじゃ、俺は足手まといになるだけ。まないの力にはなってあげられない! だから、少しでも戦力として当てにされるようにならないと。そのためには、まずは首を鍛えて、タライの恐怖からあおいを解放してあげないと……。って、情けない……。


『その笑顔はヤバイ!』


 今の俺では漆黒の闇との闘いの戦力にならない。足手まといになるのが関の山。もっと考えて、もっとみんなを引っ張っていかないと! 人を寄せ付けないようなまないの背中を見てそう思っていると、そのまないが急に振り返った。昨夜の5倍増しの笑顔で。


「トレーニング、頑張ってね。タライに書いておくから!」


 ひゃっ、ひゃっ、ひゃー! 何たる美貌! 何たるスマイル! 角度的に今の顔、俺しか見てないと思う! まないの超レア、いや、激レアの笑顔だー! 俺、トレーニング頑張る。頑張らいでか! それに、タライに書いておくってことは、1万年前のことを教えてくれるってことだよ! こんな俺に、俺なんかに! それがまた嬉しいんだ。だってだって、それって、漆黒の闇との闘いに、俺も必要ってことだと思うんだ。もしまないが、1人で勝てるって思ったら、わざわざ俺に過去のことなんか話さないと思う。けどまないは、俺に過去のことを教えてくれるって言ったんだ。タライに書くって。だから俺は、少しでも成長して、まないの力になってあげないと! まないの笑顔を見るために! 興奮を抑えることができず、俺は飛び上がる。


「おうっ、まない! 安心して。まないの笑顔はきっと俺が作る! 俺、頑張る!」

「ったい! 何よ!」


 今の俺では、あおいの代わりにタライを喰らうこともできない。逆に、あおいに俺の代わりをさせてしまっている。


「生意気言うからよ」

「えー、私、何も言ってないわよ」


 きっかり5分の数秒前。全員がポジションにつく。休憩でまりえも元気を取り戻したみたい。いつもは騒ぐのに、きっと我慢したんだろうな。


「マスター。練習、楽しむから、見てってねー!」

「何よまりえ。それは私のセリフ……。ったい!」

「5分経ったわ。今のは私語よ!」

「何よ、全く……。」


『はねっこ』って、本当に寄せ集めだけど、見ていて楽しい。それぞれに違う個性があって、それぞれに違う役割があって。助け合って、励まし合って、精一杯で、全力で、よく考えてる。おれは、そんな『はねっこ』のマスターとして、もっともっと成長して、みんなの期待を背負っていこう。そんな思いを込めて、俺は全員の名を呼んだ。かっこ、あいうえお順かっことじだけど。


「アイリス、あおい、あゆみ、しいか、まこと、まない、まりえ、優姫! 頑張れ!」

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