おまけ①
『とある公園のねこ まりえ編』
ある日、俺がまりえと公園に行くと7匹の仔ねこ達がいた。
「あっ、かわいい! ねこだぁ!」
「うん。かわいいね」
互いにじゃれあっていた仔ねこ達。まりえを見つけ一斉にこちらに向かって来る。仔ねこ達はゴロゴロいいながらまりえの指を甘噛みしたり、額を押し付けたりする。
「あわわわわっ、かじられたー!」
「ははは、遊んで欲しいんだろうね」
まりえが本腰を入れて構おうとすると気まぐれな仔ねこ達はまりえに飽きてササーッと駆け出す。その先には母ねこ。仔ねこ達はおっぱいを飲みはじめる。
「良いなぁ、家族って!」
「えっ? まりえは家族が欲しいの?」
家族という言葉を聞いて、少なからず意外だった。同時に、少なくともまりえがまだ琉金だった頃、まりえのことを家族の一員とみなしていたのを思い出す。
「うん、欲しい! でもね、今はマスターや他のみんなが家族かな!」
「俺達が、家族?」
「そうだよ! だって一緒に住んでるんだもん」
笑顔のまりえに、俺はホッと胸をなでおろす。まりえも同じような気持ちだということが確認できて安心する。そして、マスターとして、家族の一員として、まりえ達をどんなときでも全力で支ると決意する。
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