大成功!
「美味しかったら、買って下さいね!」
試食用のたい焼きをお客さんに配るまりえは、特に張り切っている。俺の命令で『ぶくぶく堂』の力になれるのが嬉しいし、親切にしてくれたさちこさんの力になれるのも嬉しいみたい。味の評判も良く、たい焼きは飛ぶように売れる。いつしか行列ができてしまい、客引きをしていた3人も製造補助や店内接客の手伝いをすることになる。どんどん売れて、最後の客を見送る頃には、売り上げが返済額を上回る。俺達は足が棒のようになって倒れる。だが不思議と気分が良い。そんな俺達に、店主からの差し入れ。
「皆さんありがとう! これはほんのお礼よ」
最後のたい焼き7個だ。まりえが代表してそれを受け取る。1人1つずつ、大事に食べていると、店の外から声がする。
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