『ぶくぶく堂』再生計画!
『ぶくぶく堂』の経営立て直し。まりえの抱えている問題は、俺が思っていたよりも難しい問題だ。『ぶくぶく堂』のことはよく知っている。子供の頃は大好きで、よく買って食べていた。日供祭の後のことだけど。それが1年前、当時の店主が亡くなってからは味が落ちた。だから、俺は今ではたい焼きを自分で作っているんだ。
「とっても美味しいわよ。食べてみて」
気が進まない俺にたい焼きを勧めるまりえ。仕方なくたい焼きを口にすると、往時の『ぶくぶく堂』の味に戻っていて美味しい。これなら何とかなるかも。早速まりえにみんなを集めるように言う。
光龍大社の神殿。皆は、想い想いに休日を過ごしていたところだったので、急に集められて不機嫌そうにしている。特に不機嫌なのはしいか。
「もう、せっかくお絵描きしてたのにぃ」
御神託があったのだから、巫女達を働かせるのを躊躇っても仕方がない。面倒臭い振りをしているしいかにも、俺は平然と命じる。本当はしいかは命じられるのが嫌いではないけど、ときどき反抗的な態度を示す。それって甘えているだけ。だから敢えて横柄な態度で命令してみた。しいかも他の巫女達も異議を全く唱えない。
しいかは俺とたい焼きの製造補助、アイリスさんと優姫は店内の接客、まりえとあゆみさんとまことは街頭での客引き。さあ、『ぶくぶく堂』再生計画のはじまりだ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます