探偵あゆみのメガネがキラリ
俺が地下室に降りた後のことだから直接見た訳ではないけど、あゆみさんは玄関先でまりえやあおいさんと合流したとき、既にインバネスケープを着込んでいたらしい。そして、手にした虫眼鏡でまりえが剥がした包装紙をじっと見た。すると、あることに気付いてしまう。それは、中身が金魚だということ。一緒にいたまりえとあおいさんは直接見ているけど、実物を見ていないあゆみさんが当ててしまったことに感銘を受けた。
「この金魚は、発注ミスね」
それも当てた。
「ふふふっ、まりえさんって、鱒宮司にそっくりね」
多分、外れではない。15年も一緒に暮らしてるから、似ているところもある。
「鱒宮司とまりえは、発注ミスをしているわ!」
このとき、あゆみさんの眼鏡の右側のレンズがキラリと光ったらしい。けど、聞き捨てならんぞ! 発注ミスをしたのは俺じゃない、親父だ!
「鱒宮司は金魚、まりえは写真をね!」
その後、まりえはあゆみさんと注文内容を確認し、発注ミスが確定した。まりえは途方にくれるが、あゆみに諭され、俺のところへ謝りに来ることになる。
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