第3話 ゴーストちゃんはぬいぐるみ好き
昨日はカッコ悪い所を見せちゃったからな、今日はカッコよく行こう。プレゼントも持って来たし完璧だな。俺は教室の扉を開いた。
「いつもいつも懲りないですね……。ん?
その右手に持っている袋はなんです?」
「これは、ゴーストちゃんへのプレゼント。妹特製のクマのぬいぐるみ」
「妹さん居たんですね。クマのぬいぐるみかわいいです!」
目を子供のように輝かせてるゴーストちゃんに俺は見惚れてしまう。やはり可愛い。
さすがに見つめすぎたか、見られている事に気付き、頬を染め俺に言い訳をしてきた。
「こ、これはですね、ぬいぐるみが好きと言うわけではなく、このぬいぐるみが飛び抜けて可愛いと言うか……と、とにかく違いますから!!」
なにが違うのだろうか。
「分かったよ。そんなに喜んでくれたなら妹も喜ぶ」
「妹ちゃんに、よろしく伝えておいてください」
またもや顔をニヤつかせ、クマのぬいぐるみに夢中になってるゴーストちゃんを見つめる俺の図が完成した。
思わぬプレゼントで追い出すことを忘れたゴーストちゃんは、今日も追い出せなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます