続報九 日本晴れ
み〇も〇たのお〇いッ〇り生電〇
***
「もしもし」
「こんにちは」
「こんにちは。〇のも〇たです」
「王都内在住の仮名カトと申します」
「はい? ああ、都内にお住まいのカトさんですか。お声から察するにお若い方ですね。カトちゃんとお呼びしてもいいですか?」
「はい、もちろんです」
「カトちゃん、何をお悩みですか?」
「あの、結婚して一年になる主人のことなのです。優しくて素敵な人なのですけれど……その、私の胸に対する執着がとても強くて……」
「カトちゃん?」
「うちは共働きで、私が先に帰宅していると主人の帰りを迎えます。その時には必ず『お帰りなさいませ。お食事になさいますか、お風呂にお入りになりますか? それとも……』」
「それとも?」
「『それともぱふぱふなさいますか?』と言わされるのです!」
スタジオ中にマァー、エェー!という声が溢れる。
「……もちろんご主人のお答えは決まっていますよね?」
「……ハイ……」
「パフパフだけでは終わらないのでしょう?」
「え、ええ……時々は……」
「カトちゃん、全国の倦怠期で夫婦生活マンネリ化の奥様方から大いに反感を買っていますよ!」
スタジオに笑いが起こる。
「で、でも私……結婚前からあまりに主人の執着が過ぎるので……。結婚後は収まるかと思っていたのに益々その……私の胸にこだわるようになって……朝晩決まって頬ずりしてくるのです……」
「私がスタジオのお嬢さん方の恨めしそうな視線に
今度はスタジオのお嬢さん?たちから苦笑が起こっていた。
「それでも私、真剣なのです……ですからある日思い切って主人に聞きました。『私に求婚したのは、私の胸が大きいからですか?』そうしたら……大袈裟なくらいに慌てていたのです! 『そ、それは断じて、違わないけれど、違う! 豊満な胸も君を構成する要素の一つなわけで……それも含めてカト自身が好きだからに決まっている!』」
「要するにノロけたいだけじゃない、カトちゃん! ご主人は他所のオッパイにも飛びつくのですか?」
「それはないようですけれど……夫婦ってこれが普通なのかなって……時々不安になることもあって……友人にも誰にも恥ずかしくて聞けませんし……」
「いいじゃない、ちょっとエッチなだけで良いご主人じゃないですか?」
「ちょっとだけでしょうか?」
「あのね、ちょっとでもスゴくエッチでもいいのよ、カトちゃん。もうパフパフでもパ〇ズ〇でも愛するご主人が満足するまで悦ばせてあげればいいの! 一応これお昼の番組なんですけれどね、カトちゃん何てこと言わせるのですか!」
そこでスタジオ内に大爆笑が起こる。
「も、申し訳ございません。でも……そうですよね! 私も主人に思う存分奉仕することにします! 〇ノ〇ンタさまにお話できて良かったです。ありがとうございました。失礼いたします」
「オッパイ星人のご主人と末永くお幸せにね、カトちゃん! おも〇ッき〇生〇話のコーナーでは、あなたの悩み事、怒っている事、話を聞いて欲しい事を募集しておりますのでね……おハガキ下さい! 宛先はこちら!」
***ひとこと***
番外編小話の締めくくりはこんなお遊びにしてみました。この後、お馴染みの主要でない登場人物紹介に座談会が続きます。
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